本文へ移動
wavelane

一陸技|無線工学B|過去問

令和8年1月期 A-16

要点(wavelane の要約): 対流圏で起きる2種類のフェージングについて、原因となる変動量と、等価地球半径係数が動いたときに回折損がどちらへ振れるかを組合せで問う。

FB801 A-165点(1問1採点)

原文(公式問題文)

A-16 次の記述は、対流圏伝搬におけるフェージングについて述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、等価地球半径係数を k とする。 (1) シンチレーションフェージングは、[ A ]の不規則な変動により生じる。 (2) 干渉性 k 形フェージングは、直接波と[ B ]の干渉が k の変動に伴い変化するために生じる。 (3) 回折性 k 形フェージングは、電波通路と大地とのクリアランスが十分でないとき、k の変化に伴い大地による回折損が変動することにより生じる。k が[ C ]なると回折損が大きくなる。   A        B        C 1 大気の屈折率   散乱波      大きく 2 大気の屈折率   散乱波      小さく 3 大気の屈折率   大地反射波    小さく 4 太陽フレア    大地反射波    大きく 5 太陽フレア    散乱波      小さく

出典: 令和8年1月期 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB801)A-16(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会

正しい組合せの番号を1つ選ぶ(番号は上の原文の選択肢に対応します)
解かずに正答と解説を見る

正答: 3

要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。

wavelane の解説(公式の解説ではありません)

対流圏のフェージングを3種類並べた穴埋め。原因が屈折率の揺れか、干渉か、回折かで分ける。

空欄 A: 大気の屈折率
シンチレーションは、大気の細かく不規則な揺らぎが原因である。太陽フレアは電離圏を乱す現象で、対流圏の話には当たらない。
空欄 B: 大地反射波
干渉性の名のとおり、2つの経路の波が強め合ったり打ち消し合ったりする現象である。等価地球半径が変わると2経路の行路差が変わり、合成レベルが動く。相手は地面で反射して届く波。
空欄 C: 小さく
等価地球半径係数が小さいほど地表の見かけの膨らみが大きくなり、電波通路が地面へ近づく。クリアランスが減るぶん回折損が増える。

この組合せになっているのは選択肢 3 である。

つまずきやすい点

  • k が小さい=地球が丸く見える=見通しが悪い、と結びつけて覚える。k が大きいほど地表は平らに近づき、クリアランスが取れる。
  • シンチレーションの原因は屈折率の揺れである。太陽活動は電離圏側の現象で、対流圏フェージングの原因ではない。