一陸技|無線工学B|過去問
令和5年1月期 第2回 A-13
要点(wavelane の要約): 輪を2つ縦に並べて反射板を添えた放送用アンテナについて、輪1個の直径が波長の何倍か、等価とみなせる素子の並び、垂直面内の指向性の形を組合せで答えさせる問題。FB701 A-10 は輪の周の長さを問うていたが、この問題は直径を問う。
原文(公式問題文)
A-13 次の記述は、図に示す反射板付きの水平偏波用双ループアンテナについて述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、二つのループアンテナ間の給電線の長さは約 0.5 波長で、反射板とアンテナ素子の間隔は約 0.25 波長とする。 (1) 二つのループアンテナの各々の直径は、それぞれ約[ A ]波長である。 (2) 指向性は、[ B ]と等価であり、垂直面内で[ C ]となる。
〔図省略〕の位置 — wavelane による再現図(公式図版ではありません)。図の説明は引用の下にあります。
A B C 1 0.32 スーパターンスタイルアンテナ 8 字特性 2 0.32 反射板付き 4 ダイポールアンテナ 単一指向性 3 1 スーパターンスタイルアンテナ 8 字特性 4 1 反射板付き 4 ダイポールアンテナ 単一指向性 5 1 スーパターンスタイルアンテナ 単一指向性
〔図省略〕は Wavelane による編集注で、公式図版があった位置を示します。その位置には Wavelane が描いた再現図を差し込んでいます(公式図版ではありません)。図の説明は下の図カードにあります。
Wavelane が原図をもとに描いた模式図(公式図版ではありません)
出典: 令和5年1月期 第2回 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB502)A-13(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会
解かずに正答と解説を見る
正答: 2
要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。
wavelane の解説(公式の解説ではありません)
円周が約1波長のループは、直径だけ離れた同相の半波長ダイポール2本と同じように放射する。輪が2つで4本分になり、反射板を約1/4波長離すと前方だけが強め合う。
- 空欄 A: 0.32
- ループの円周を約1波長にするので、直径は 1/π ≒ 0.32 波長になる。
- 空欄 B: 反射板付き 4 ダイポールアンテナ
- 1つのループが半波長ダイポール2本分に相当するので、2つで4本分になり、背後の反射板と合わせて反射板付きの4ダイポールと等価になる。
- 空欄 C: 単一指向性
- 反射板を約1/4波長離すと、反射波は往復で半波長分遅れ、反射での位相反転と合わせて前方で直接波と同相になる。後方は板で遮られるので、垂直面内でも前方だけに強い指向性になる。
この組合せになっているのは選択肢 2 である。
つまずきやすい点
- FB701 A-10 は円周を問うていたので答えは1波長だった。この期は直径を問うので 0.32 波長になる。
- スーパターンスタイルは十字に組んだ素子を90度ずらして給電する無指向性のアンテナで、双ループとは別物である。