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電波の基礎|深掘り編

アンテナ方式図鑑 — 構造で見分ける代表アンテナ

本試験のアンテナの問題は、計算よりも「図を見て方式を言い当て、その方式の性質として正しい記述を選ぶ」形が多い。折返しダイポール、スリーブ、ブラウン、対数周期、ヘリカル、ディスコーン、ホーン、カセグレン、誘電体レンズ、平面反射板、フェーズドアレー——名前だけを覚えると、選択肢の中で必ず取り違える。この講座は、それらを「アンテナ上の電流分布をどう作るか」という一本の軸で並べ直す。線状素子で共振させるのか、進行波を走らせるのか、開口面から吹き出させるのか、給電せずに反射させるのか、多数の素子の位相で合成するのか。分類の軸が1本通れば、初めて見る構造図でも「これはどの作り方か」から性質を言い当てられるようになる。

第1章 微小ダイポールと実効長 — 図鑑の原器

方式を並べる前に、比較の物差しを1本用意する。それが微小ダイポール(素ダイポール)である。長さlが波長λに比べて無視できるほど短く、素子の上を一様な電流Iが流れる——現実には作れないが、あらゆるアンテナをこの微小な素片の集まりとして足し合わせられるので、理論の原器として使う。アンテナの基礎で扱った半波長ダイポールも、この原器の積み上げで説明できる。

① 微小ダイポール(l ≪ λ)② 半波長ダイポール(全長 λ/2)一様電流le = l正弦分布実効長le = λ/π破線は電流分布と同じ面積の長方形。その長さが実効長 le になる利得 1.5倍(1.76dBi) ← 比べる → 1.64倍(2.15dBi)半波長ダイポールの実効長は全長 λ/2 の約64%
微小ダイポールと半波長ダイポールの電流分布の違い。微小ダイポールは全長にわたって電流が一様、半波長ダイポールは中央で最大・両端でゼロの正弦分布になる。破線は同じ面積を電流I₀一定の長方形へ置き換えたもので、その長さが実効長leである。

微小ダイポールが空間に作る電界は、最大放射方向(素子と直角の方向)で E = 60πIl/(λr) になる。ここで効いているのは長さlそのものではなく、波長で割ったl/λである。第2章以降で登場する方式の違いも、結局この「λと比べた電流分布の形」の違いに帰着する。

微小ダイポールの放射抵抗。l/λの2乗で効くので、λに対して短いアンテナほど放射抵抗が小さく、同じ電流でも放射電力が取れない。電気的に短いアンテナが効率で不利になる理由がこの式に入っている。

現実の素子は電流が一様に流れない。半波長ダイポールなら中央で最大、両端でゼロの正弦分布になる。そこで「同じ最大電流I₀が一様に流れる、もっと短い微小ダイポール」に置き換えたときの長さを実効長leと定義する。図のとおり、電流分布が囲む面積を、電流I₀が一定の長方形へ置き換えたときの長さがleである。半波長ダイポールでは全長λ/2に対してle = λ/π ≈ 0.318λとなり、実体の長さの約64%しか「効いていない」ことになる。

半波長ダイポールの実効長と、到来電界E[V/m]から誘起電圧V₀[V]を求める式。受信側では実効長が「電界を電圧に変える換算係数」として働く。整合がとれていれば受信機の端子電圧はV₀の半分になる。

実効長は受信計算の要になる。到来電界がE[V/m]なら誘起電圧はV₀ = leE、アンテナの入力抵抗rと受信機の入力抵抗Rが整合していれば、端子に現れる電圧はその半分のV₀/2である。試験ではこの往復を逆向きにたどらせる——端子電圧から誘起電圧へ戻し、実効長で割って電界強度を出す——出題が繰り返し現れる。

指向性も原器から比較できる。微小ダイポールの指向性関数はD(θ) = sinθ(θは素子からの角度)で、絶対利得は1.5倍 = 1.76dBi。半波長ダイポールはD(θ) = cos((π/2)cosθ)/sinθで、絶対利得は1.64倍 = 2.15dBi。8の字の形はよく似ているが、半波長ダイポールのほうがわずかに横へ絞られているぶん、0.39dBだけ強い。

放射電力が等しい2つのアンテナが、同じ距離の最大放射方向に作る電界強度の比。E = √(30PG)/d の形から、電界比は利得比の平方根になる。微小ダイポール基準では約0.96倍、逆向きに半波長ダイポール基準なら約1.04倍で、この対がそのまま出題される。

第2章 線状アンテナの派生 — 給電と帯域を作り替える

半波長ダイポールは素直だが、そのままでは扱いにくい場面がある。給電点73Ωは300Ωの平行二線と合わない。同軸で給電すると平衡・不平衡の食い違いが出る。垂直に立てたいのに大地が使えない。低い周波数ではλ/4すら確保できない。この章の方式は、すべて「半波長ダイポールの不便をどこか1点だけ作り替えたもの」として読める。

上下2本に同じ電流が流れる = 放射電流は2倍給電はここ1か所だけλ/2入力インピーダンス ≈ 73Ω × 4 ≈ 292Ω実効長は2倍の 2λ/π。素子3本なら9倍と3倍になる
折返し半波長ダイポール。長さλ/2の素子を2本平行に並べ、両端で短絡して細長いループにする。給電点は片方の素子の中央1か所だけで、電流は2本に分かれて流れる。三線式では素子が3本になる。

折返し半波長ダイポールは、λ/2の素子を2本、極めて近接させて平行に置き、両端で短絡した細長いループである。給電するのは片方の中央1か所だけだが、同じ電流が2本の素子に流れるため、放射に寄与する電流は2倍になる。放射電力は電流の2乗で効くので4倍、しかし給電点の電流は変わらない——結果として給電点から見たインピーダンスが4倍に跳ね上がる。

n線式折返し半波長ダイポールの入力インピーダンスと実効長。素子2本なら73Ωの4倍で約292Ω、実効長は2λ/π。素子3本なら9倍のインピーダンスで、実効長は3λ/π。インピーダンスは素子数の2乗、実効長は素子数に比例する点を取り違えやすい。

約292Ωという値は、300Ωの平行二線フィーダとほぼそのまま整合できる。八木・宇田アンテナの放射器に折返し形が使われるのは、導波器と反射器を近づけると放射器のインピーダンスが下がるため、あらかじめ高い値から始めておくと扱いやすいからでもある。さらに折返し形は、ループ状になって素子が実質的に太くなるぶん、同じ長さの単一素子より比帯域幅が広い。

① スリーブλ/4スリーブλ/4同軸のままλ/2相当② ブラウン(GP)λ/4水平45°水平:約21Ω45°下方:約50Ω③ 頂部負荷容量冠電流実効長が伸び放射抵抗が上がる
接地・垂直系の3方式。スリーブは同軸の外部導体を折り返してλ/4のスリーブを作り、全体でλ/2ダイポール相当にする。ブラウン(グランドプレーン)はλ/4素子の根元に4本のλ/4地線を張る。頂部負荷は短い素子の先端に容量を付け、電流分布を根元まで太らせる。

スリーブアンテナは、同軸ケーブルの外部導体を根元でλ/4だけ折り返して筒(スリーブ)にしたものである。内部導体の延長λ/4とスリーブλ/4が上下の素子として働き、全体では垂直に立てた半波長ダイポールと同じになる。折り返した筒が同軸の外側を流れる電流を止めるので、不平衡の同軸のまま平衡素子を給電できる。垂直偏波で水平面内は無指向性、比帯域幅も単純なダイポールより広い。

ブラウンアンテナ(グランドプレーンアンテナ)は、λ/4の垂直素子の根元に4本程度のλ/4地線を放射状に張り、大地の代わりの鏡を人工的に作る方式である。地線を水平に張った状態では給電点インピーダンスが約21Ωと低く同軸に合わないが、地線を斜め下方へ45°ほど傾けると約50Ωまで上がり、そのまま同軸で給電できる。地線の角度が整合のつまみになっている点が問われやすい。

頂部負荷(容量冠)は、λ/4を確保できないほど低い周波数のための工夫である。短い垂直素子の先端に円板や水平の線条を付けると、そこが対地容量として働き、先端でゼロになるはずだった電流を押し上げる。電流分布が根元まで太くなるので実効長が伸び、放射抵抗が上がって効率が改善する。中波放送の送信空中線で使われる。装荷コイルによる短縮とは狙いが違い、こちらは共振させるより電流分布そのものを作り替えていると理解したい。

第3章 進行波と広帯域 — 対数周期・ヘリカル・ロンビック

ここまでの方式は、すべて素子の上に定在波を立てて共振させていた。共振する以上、周波数が変われば性能は崩れる。そこで発想を変え、反射させずに電流を走らせたまま放射させる——進行波を使うアンテナが登場する。もう1つの道が、周波数が変わると別の部分が主役を引き継ぐように構造を仕込む方法である。どちらも狙いは同じで、広い周波数範囲にわたって特性を一定に保つことにある。

素子長と頂点Oからの距離が同じ比で並ぶO最長最短給電主放射方向τ = l(n+1)/l(n) = x(n+1)/x(n)隣り合う素子は逆位相。帯域内でインピーダンスがほぼ一定
対数周期ダイポールアレーアンテナ。頂点Oから素子長lnと距離xnが同じ比τで並び、給電線は隣り合う素子ごとに交差して逆位相で給電する。主放射方向は素子が短くなる頂点側で、使用できる周波数範囲は最も長い素子と最も短い素子で決まる。

対数周期ダイポールアレー(LPDA)は、長さの違うダイポールを1本の給電線に並べ、隣り合う素子ごとに給電線を交差させて逆位相で給電したものである。素子の長さlnと頂点Oからの距離xnが同じ比で並ぶのが決め手で、この構造だと周波数を変えても「いまλ/2に近い素子」が入れ替わりながら常に存在する。放射に効いているのは常に数本の素子だけで、残りは待機している格好になる。

対数周期構造の条件。素子長の比と頂点からの距離の比が等しいので、周波数を対数目盛で動かすと同じ形が周期的に現れる。「対数周期」という名前はここから来ている。この比が1に近いほど素子が密になり、利得と特性の平坦さが上がる。

この方式の性質は、構造から素直に読める。主放射方向は素子が短くなっていく頂点側(前方)である。使用可能な周波数範囲は、最も長い素子が受け持つ下限と、最も短い素子が受け持つ上限で決まる。そして帯域内では入力インピーダンスがほぼ一定に保たれる。八木・宇田アンテナと見た目が似ているため取り違えやすいが、八木は共振形で狭帯域・全素子のうち給電は1本、LPDAは全素子へ交差給電して広帯域、と対で覚えると崩れない。利得は同じ素子数の八木より控えめになる。

① 軸モード: 1巻きの長さ ≈ 1波長反射板円偏波巻数を増やすとビームが鋭くなる② ノーマルモード: 直径も全長も λ より小さい軸と直角へ直線偏波短縮ホイップ
ヘリカルアンテナの2つのモード。軸モードは1巻きの長さが約1波長でピッチが数分の1波長、電流が進行波となって軸方向へ円偏波を放射する。ノーマルモードは直径も全長も波長よりずっと小さく、軸と直角の方向へ直線偏波を放射する。

ヘリカルアンテナは導線をらせん(ヘリックス)に巻いたもので、寸法と波長の関係でまったく違う2つの動作をする。1巻きの長さが1波長に近く、ピッチが数分の1波長のときが軸モードである。電流はらせんに沿った進行波となり、主ビームはらせんの軸方向へ向き、偏波は円偏波になる。反射板を背面に置いて後方への放射を抑えるのが普通の構成である。

軸モードの性質も構造から読める。巻数を増やすと実効的な長さが伸びるので主ビームは鋭くなり、半値角は小さくなる。逆に巻数を減らせば半値角は大きくなる。全長が2.5波長を超えるあたりから入力インピーダンスがほぼ一定になり、広い周波数帯域で使えるようになる。円偏波が要るのは、電離層を通ると偏波面が回ってしまう衛星通信や、姿勢の変わる移動体との通信である。

同じらせんでも、直径も全長も波長よりずっと小さく巻いたものはノーマルモードになる。放射は軸と直角の方向が最大で、偏波は直線(厳密には楕円)である。短い垂直素子を巻いて電気的な長さを稼ぐ短縮アンテナで、携帯無線機のホイップに使われる。「らせん形=円偏波」と短絡すると取り違える。1巻きの長さが波長に近いかどうかが分かれ目である。

進行波形の古典がロンビックアンテナである。長い導線を4辺のひし形(ロンビック)に張り、終端に特性インピーダンスと等しい抵抗を入れて反射をなくす。反射波が無いので定在波が立たず、共振に頼らないため広帯域で、放射は終端側への単一指向性になる。ただし終端抵抗で電力の一部を捨てるので効率は高くない。土地を広く使える短波の長距離通信で使われてきた。

第4章 開口面アンテナ — ホーン・反射鏡の派生・レンズ

波長が数cmまで短くなると、電波を光のように扱えるようになる。線状素子で電流分布を作る代わりに、ある広さの面(開口面)に位相のそろった波面を作り、そこから吹き出させる方式が主役になる。開口面アンテナの利得は、開口の面積Aと波長λだけで決まると言ってよい。

開口面アンテナの絶対利得。Aは幾何学的な開口面積[m²]、ηは開口効率で、ηAが実効面積Aeにあたる。実効面積と利得の関係 Ae=λ²G/4π を逆に解いた形なので、線状アンテナと同じ土俵の式である。円形開口で A=π(D/2)² を入れれば、パラボラの G=η(πD/λ)² に戻る。

導波管の断面をゆるやかに広げて空間へつなぐ① 角錐ホーンE面・H面とも広げる② 扇形ホーン片方の面だけ広げる③ 円錐ホーン円形導波管を広げる利得 G = η・4πA/λ²(A は開口面積、η は開口効率)
ホーンアンテナの代表形。角錐ホーンは方形導波管の電界面と磁界面をともに広げたもの、扇形ホーンは片方だけを広げたもの、円錐ホーンは円形導波管を広げたもの。導波管の断面をゆるやかに広げて、空間との整合をとる。

ホーンアンテナは、導波管の断面を徐々に広げて開口にしたものである。導波管をそのまま切り落とすと断面が急に変わって大きな反射が起きるが、ゆるやかに広げれば管内のインピーダンスから自由空間の約377Ωへ滑らかにつながる。方形導波管の電界面(E面)と磁界面(H面)の両方を広げたものが角錐ホーン、片方だけなら扇形(セクトラル)ホーン、円形導波管を広げれば円錐ホーンである。

ホーンの開口効率は0.5前後になることが多い。広げた分だけ開口の中央と縁とで波の通る距離が変わり、位相が完全にはそろわないためである。例として、開口面が15cm×20cmの角錐ホーンを10GHz(λ=3cm)で使い、開口効率0.6とすると、A=0.03m²、λ²=9×10⁻⁴m²なので、G = 0.6×4π×0.03/(9×10⁻⁴) ≈ 251倍、デシベルでは約24.0dBiになる。E面とH面で開口効率が別々に与えられた場合は、両者を掛けたものが全体の開口効率である。

① 前面(焦点)給電形放射器と支持柱が開口を塞ぐ② カセグレン(双曲面)副反射鏡放射器は頂点付近・給電線が短い③ グレゴリアン(楕円面)副反射鏡は主鏡の焦点より外側④ オフセット遮へいが無く放射特性の乱れが小さい
反射鏡アンテナの4形式。前面(焦点)給電は一次放射器が開口の前に立って電波を遮る。カセグレンは回転双曲面の副反射鏡、グレゴリアンは回転楕円面の副反射鏡を使い、一次放射器を主反射鏡の頂点付近へ置ける。オフセット形は開口の一部だけを使い、放射器も支持柱も電波通路に入らない。

パラボラの素直な形は、焦点に一次放射器を置く前面給電である。しかし放射器と支持柱、そこへ伸びる給電線が開口の前を塞ぐため、その影(ブロッキング)でサイドローブが増え、利得も削られる。給電線が長くなるので損失も乗る。この2つを同時に解決するのがカセグレンアンテナである。

カセグレンアンテナは、回転放物面の主反射鏡に回転双曲面の副反射鏡を組み合わせる。双曲面は2つの焦点を持ち、一方を主反射鏡の焦点と一致させ、もう一方を一次放射器の励振点と一致させる。こうすると一次放射器を主反射鏡の頂点付近、つまり皿の中央の裏側に置ける。一次放射器から出た球面波は副反射鏡で反射され、さらに主反射鏡で反射されて平面波になる。給電線が短くなるので損失が減り、放射器が空を向くのではなく副反射鏡を向くため、大地からの熱雑音を拾いにくい——衛星地球局が低雑音を必要とする理由と直結している。

副反射鏡を回転楕円面にしたものがグレゴリアンアンテナで、副反射鏡が主反射鏡の焦点より外側に置かれる点がカセグレンと違う。どちらの形式でも、副反射鏡そのものが開口の中央を塞ぐ問題は残る。そこで放物面の一部だけを切り出して使い、一次放射器や副反射鏡が電波通路に入らないようにしたのがオフセット形である。ブロッキングが無いぶんサイドローブが小さく、放射特性の乱れも小さくなる。家庭用の衛星放送アンテナの皿が斜め上を向いているのは、このオフセット形だからである。

誘電体の中は電波が遅い → 中央を厚くして波面をそろえる波源 On > 1平面波l(中心線上)r = (n−1)l / (n cosθ − 1)、n = Vo/Vdθ=0 で r=l になることで式の形を確かめられる
誘電体レンズアンテナ。波源Oからの球面波は、レンズ内を通る経路のほうが速度が遅い。中央を厚くして遅らせる量を調整すると、レンズを出た波面がそろって平面波になる。ゾーニングは厚みを波長単位で削って軽くする手法。

反射させる代わりに屈折させるのが誘電体レンズアンテナである。誘電体の中では電波の速度が遅くなるので、屈折率をn = √εr(自由空間の速度を誘電体中の速度で割った値)とすると、中央を厚くしたレンズは中央を通る波ほど余計に遅れる。遅れ方をうまく設計すれば、波源から広がった球面波がレンズを出たところで平面波になる。光学レンズとまったく同じ考え方である。

波源Oからレンズ面上の点Pまでの距離r。lは中心線上の距離、θはOPと中心線のなす角、nは屈折率(自由空間の伝搬速度Voを誘電体中の伝搬速度Vdで割った値)。中心線を通る経路と角度θの経路で同じ平面への到達時間を等しく置くと導ける。θ=0でr=lとなり、中心線上で辻褄が合うことを確かめられる。

誘電体レンズは厚く重くなりやすいので、実用では厚みを波長の整数倍ずつ削り取るゾーニングを施す。位相は波長単位でずらしても揃うからだが、削った段差が周波数によっては揃わなくなるため、帯域は狭くなる。なお、金属板を並べて位相速度を速くする金属板レンズもあり、こちらはn<1になるので、誘電体レンズとは逆に中央がへこんだ形になる。

第5章 反射板と無給電系 — 給電しないアンテナ

八木・宇田の導波器と反射器が給電されないのと同じで、給電線をまったく持たずに電波の通り道を変えたり、指向性を作ったりする方式がある。マイクロ波中継回線で使われる平面反射板と、VHF・UHFで使われるコーナレフレクタが代表である。

① 平面反射板(無給電中継)入射波通路を折り曲げる反射板給電線が無い = 給電損失もひずみも無い遠隔形の利得は波長にも依存する② コーナレフレクタイメージ前方へS頂点から素子までの距離 S は λ/2〜λ 程度実素子+イメージ3個 = 4素子のアレー
無給電系の2方式。平面反射板は山頂などに平らな板を置き、送受信アンテナの間の電波通路を折り曲げる。コーナレフレクタは2枚の反射板をV字に組み、大地の鏡と同じイメージ効果で複数の等価素子を作って前方へ束ねる。

平面反射板は、マイクロ波中継回線で山越えの通路を折り曲げるために使う無給電アンテナである。給電線を使わないので、給電線で生じる損失も、給電線に起因するひずみも発生しない。中継所に電源も装置も要らないという運用上の利点も大きい。ただし電波通路を人工的に曲げる以上、大地方向を向いた分の熱雑音の増加、反射による偏波面のずれ、他回線への干渉には注意が必要になる。

平面反射板は、励振アンテナとの距離で2つに分けて扱う。距離がフレネル領域(近傍界)にあるものが近接形で、この場合は励振アンテナと反射板を1つの複合アンテナ系として見る。系全体の利得は、両者の距離、反射板の面積と励振アンテナの開口面積との比などで決まる。一方、距離がフラウンホーファー領域(遠方界)まで離れているものが遠隔形で、この場合は反射板を独立した受信アンテナと見なす。

遠隔形平面反射板の利得。Aeffは電波の入射方向から見た有効開口面積で、板の実面積Aに、通路を折り曲げる角度θの半分の余弦を掛けた投影面積になる。開口面アンテナと同じ式なので、利得は使用波長に依存する。「有効開口面積で決まるから波長には依存しない」という記述は誤りで、頻出の引っかけである。

コーナレフレクタは、2枚の平面反射板を開き角90°などのV字に組み、その頂点から距離S(λ/2〜λ程度)のところに半波長ダイポールなどの放射素子を置く方式である。大地が鏡になってλ/4接地アンテナを半波長ダイポールに見せるのと同じイメージ(影像)効果が、2枚の板で複数回起き、開き角90°なら3個の等価素子が生まれる。実素子と合わせて4素子のアレーとして動くため、前方に鋭い単一指向性と利得が得られる。頂点から素子までの距離Sを変えると、イメージとの位相関係が変わって利得も指向性も変わる。

第6章 アレーとフェーズドアレー — 電気でビームを振る

最後の作り方は、素子を並べて位相で合成する方法である。同じ素子を平行に2個並べたときの指向性は、素子単体の指向性に配列指向係数(アレーファクタ)を掛けたものになる。素子の形が決める指向性と、並べ方が決める指向性が、掛け算で独立に効く——これがアレーの基本原理で、素子数がいくつになっても変わらない。

素子間隔dと給電位相差δの選び方で、ビームの向きは2つの典型に分かれる。全素子を同振幅・同位相で給電すると、配列軸と直角の方向で全素子の波が同時に到着して強め合うブロードサイドアレーになる。一方、隣り合う素子へ間隔dの通過に要する分だけ遅らせた位相を与えると、配列軸方向で足並みがそろうエンドファイアアレーになる。素子数を増やせばビームは鋭くなり利得は上がるが、代わりに主ビームの脇にサイドローブが立ち始める。

放射素子とデジタル移相器0Δ合成波面主ビーム位相を一定量ずつずらすと波面が傾き、ビームが振れるnビットなら刻みは 2π/2ⁿ、量子化位相誤差はその半分まで
位相走査のフェーズドアレー。各放射素子に付けたデジタル移相器で給電位相を少しずつずらすと、合成された波面が傾き、主ビームがその垂線方向へ向く。アンテナを機械的に動かさずにビームの方向を変えられる。

この位相差を電気的に変えられるようにしたのがフェーズドアレーアンテナである。平面上に多数の放射素子を固定して並べ、それぞれにデジタル移相器を入れて給電電流の位相を制御する。素子から出た波の合成波面を傾ければ、主ビームは波面の垂線方向へ向く。機械的に回さずビームを振れるので、レーダのように高速な走査が要る用途で使われる。

nビットのデジタル移相器では0から2πまでを2ⁿ等分するので、設定できる位相はΔφmin刻みになる。必要な位相を最も近い刻みへ丸めるため、位相誤差は最大でも刻みの半分に収まる。これが量子化位相誤差で、ビット数nを増やすほど小さくなる。

量子化位相誤差そのものは小さいが、アンテナの開口面上に周期的なパターンとして現れるところが厄介である。周期的な位相の乱れは、規則正しい配列と同じように特定の方向で強め合うので、比較的高いレベルのサイドローブを生む。対策は素直で、デジタル移相器のビット数をできるだけ多くして刻みを細かくすることである。

もう1つ、アレー特有の落とし穴がグレーティングローブである。素子間隔dが大きすぎると、主ビームの方向以外にも全素子の波が同位相でそろう方向が生じ、主ビームと同程度の大きなローブが現れてしまう。ビームを走査するほど条件は厳しくなるので、素子間隔はおおむね半波長程度に抑えるのが定石である。素子を減らして間隔を広げれば安く作れる、とはいかない。

第7章 方式比較表 — 同じ軸に並べて識別する

ここまでの方式を、形状・給電・偏波・帯域・代表用途という同じ5つの軸に並べ直す。試験では「次の記述のうち誤っているものを選べ」という形で、この5軸のどれか1つだけを差し替えた選択肢が混ぜられる。方式ごとに5軸をそろえて覚えておけば、差し替えられた軸がどれかを見つける作業に還元できる。

分類の軸は「アンテナ上の電流分布をどう作るか」共振形の線状半波長・折返しスリーブ・ブラウン頂部負荷進行波・広帯域対数周期・ロンビックヘリカル(軸モード)ディスコーン開口面ホーン・パラボラカセグレン誘電体レンズ無給電平面反射板コーナレフレクタアレーブロードサイドエンドファイアフェーズドアレー初見の構造図も、まずこの5系統のどれかへ当てはめる
電流分布の作り方による分類地図。共振形の線状アンテナ、進行波・広帯域形、開口面形、無給電形、アレー形の5つの系統に分かれ、それぞれの下に本講座で扱った方式が並ぶ。初見の構造図はまずこの5系統のどこかへ当てはめる。

方式比較表(形状 / 給電 / 偏波 / 帯域 / 代表用途)

  • 折返し半波長ダイポール: λ/2の素子を2本つないだ細長いループ / 片側の中央1点、入力インピーダンスは約292Ω / 素子と同じ直線偏波 / 単一素子より広い / 八木・宇田の放射器、テレビ受信
  • スリーブアンテナ: 同軸の外部導体をλ/4折り返した筒と、内部導体の延長λ/4 / 同軸のまま不平衡給電、全体でλ/2ダイポール相当 / 垂直偏波、水平面は無指向性 / ダイポールより広い / 移動体・基地局の垂直系
  • ブラウン(グランドプレーン): λ/4垂直素子と4本のλ/4地線 / 同軸給電、地線水平で約21Ω・45°下方で約50Ω / 垂直偏波、水平面は無指向性 / 狭い(共振形) / VHF・UHFの固定局
  • 頂部負荷アンテナ: 短い垂直素子の先端に円板や線条の容量冠 / 接地系、電流分布を根元まで太らせて実効長を稼ぐ / 垂直偏波 / 狭い / 中波放送の送信空中線
  • ディスコーン: 円板と円錐の組合せ / 同軸給電 / 垂直偏波、水平面は無指向性 / 極めて広い(10:1程度) / 広帯域の受信・監視
  • 対数周期ダイポールアレー: 長さと位置が一定比τで並ぶダイポール群 / 全素子へ交差給電(隣接素子は逆位相) / 素子と同じ直線偏波 / 広い、帯域内でインピーダンス一定 / 広帯域の受信・測定用
  • ヘリカル(軸モード): 1巻き約1波長のらせんと反射板 / 同軸給電、電流は進行波 / 円偏波 / 全長2.5波長以上で広い / 衛星通信、移動体との回線
  • 角錐ホーン: 方形導波管のE面とH面を広げた開口 / 導波管から直接励振 / 導波管のモードに従う直線偏波 / 広い / 標準利得アンテナ、反射鏡の一次放射器
  • カセグレン: 回転放物面の主鏡と回転双曲面の副鏡 / 一次放射器を主鏡の頂点付近に置き、給電線が短い / 一次放射器に従う(円偏波も可) / 開口面形として広い / 衛星地球局、大型の低雑音受信
  • 誘電体レンズ: 中央が厚い誘電体で球面波を平面波に変換 / 焦点側の一次放射器で励振 / 一次放射器に従う / ゾーニングすると狭くなる / ミリ波、電波レンズ応用
  • 平面反射板: 平らな金属板で電波通路を折り曲げる / 給電線なし(無給電) / 入射波の偏波を保つが調整が要る / 開口面形として広い / マイクロ波中継の無給電中継
  • フェーズドアレー: 平面に並べた多数の素子とデジタル移相器 / 各素子へ位相制御して給電 / 素子の偏波に従う / 素子と移相器の帯域で決まる / レーダ、電子走査

試験での問われ方・識別ポイント・典型的な誤り

  • 折返しダイポール: インピーダンスは素子数の2乗倍(2線式で4倍の約292Ω)、実効長は素子数倍(2線式で2λ/π)。2乗と比例を取り違えさせる出題が定番
  • 比帯域幅: 素子は太いほど広帯域。「細い素子のほうが広帯域」「比帯域幅は200%を超えない」といった記述の真偽、スリーブとディスコーンの大小関係が問われる
  • 対数周期: 主放射方向は短い素子の側。「八木・宇田より使用周波数範囲が狭い」「隣接素子を同位相で給電する」は誤り。周波数範囲は最長素子と最短素子で決まる
  • ヘリカル: 軸モードは円偏波で軸方向へ放射、巻数を減らすと半値角は大きくなる。ノーマルモードと取り違えさせる出題、円偏波と直線偏波の入れ替えに注意
  • カセグレン: 副反射鏡の2焦点の一方は主反射鏡の焦点、他方は一次放射器の励振点。球面波→平面波の向きを逆にした選択肢、オフセット形の乱れが「大きい」とする選択肢が誤り
  • 誘電体レンズ: 屈折率n=Vo/Vd(自由空間の速度÷誘電体中の速度)。VoとVdを逆にした選択肢と、レンズ面の式の分母をn−cosθと書いた選択肢が誤答。分母はncosθ−1で、θ=0のときだけ両者が一致する
  • 平面反射板: 遠隔形の受信利得は有効開口面積と使用波長の両方で決まる。「波長には依存しない」は誤り。近接形は励振アンテナとの距離や開口面積比で決まる
  • フェーズドアレー: nビットの移相器の最小設定位相は2π/2ⁿ、量子化位相誤差はその半分まで。誤差が生むのはサイドローブで、対策はビット数を多くすること
  • 微小ダイポール: 利得1.5倍(1.76dBi)、実効面積3λ²/8π、放射抵抗80π²(l/λ)²。半波長ダイポールの1.64倍(2.15dBi)と混同しやすく、電界比0.96/1.04の対で出題される

本試験での問われ方

以下は公益財団法人日本無線協会が公表した本試験問題です(英語の科目を除き、国家試験の受験など試験制度の意義に反しない範囲での利用は許諾を求める必要がないと公表されています)。原文は改変せずそのまま掲載し、独自の要約と「この講座で学べる範囲」を添えています。

  1. 令和6年1月期 一陸技「無線工学B」(FB601) A-1(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    送受で特性が変わらないこと、受信電力を出す公式、複数素子を並べたときの指向性の作り方、そして2種類の基本アンテナの利得の値と基準の呼び分けを5つ並べ、誤りを1つ選ばせる問題。

    A-1 次の記述は、アンテナの利得と指向性及び受信電力について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。 1 受信アンテナの利得や指向性は、可逆の定理により、送信アンテナとして用いた場合と同じである。 2 自由空間中で送信アンテナに受信アンテナを対向させて電波を受信するときの受信電力は、フリスの伝達公式により求めることができる。 3 一般に同じアンテナを複数個並べたアンテナの指向性は、アンテナ単体の指向性に配列指向係数を掛けたものに等しい。 4 半波長ダイポールアンテナの利得は、等方性アンテナの約 1.64 倍であり、絶対利得は約 2.15〔dB〕である。 5 微小ダイポールの利得は、等方性アンテナの約 1.5 倍であり、相対利得は約 1.76〔dB〕である。

    出典: 令和6年1月期 一陸技「無線工学B」(FB601) A-1(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    アンテナの可逆性、フリスの伝達公式、配列指向係数(アレーファクタ)、アンテナ利得、半波長ダイポールアンテナ、微小ダイポール
  2. 令和6年1月期 一陸技「無線工学B」(FB601) A-10(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    給電線を使わずに電波の通り道を折り曲げる板について、励振側との距離でどう呼び分けるか、利得が何で決まるか、運用上どこに注意するかを5つ並べ、誤りを1つ選ばせる問題。

    A-10 次の記述は、マイクロ波中継回線などで用いられる無給電アンテナの一種である平面反射板について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。 1 平面反射板と入射波の波源となる励振アンテナとの距離がフラウンホーファ領域にあるものを近接形平面反射板という。 2 平面反射板は、給電線を用いないので給電線で生ずる損失がなく、ひずみの発生なども少ない。 3 平面反射板により電波通路を変えて通信回線を構成する場合、熱雑音の増加、偏波面の調整、他回線への干渉などに注意する必要がある。 4 励振アンテナに近接して平面反射板を設けて電波通路を変える場合、この複合アンテナ系の利得は、励振アンテナと平面反射板との距離、平面反射板の面積と励振アンテナの開口面積との比などで決まる。 5 遠隔形平面反射板の受信利得は、電波の入射方向より見た平面反射板の有効開口面積と使用波長で決まる。

    出典: 令和6年1月期 一陸技「無線工学B」(FB601) A-10(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    平面反射板(無給電アンテナ)、近傍界・遠方界の領域、実効面積
  3. 令和6年1月期 一陸技「無線工学B」(FB601) A-11(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    金属板を並べて作るレンズについて、導波管で速くなるのはどの速度か、板を電界に対してどう向けるか、板の間隔を狭めると速度がどちらへ動くか、間隔が半波長を割ったときにどうなるかを組合せで答えさせる問題。

    A-11 次の記述は、メタルレンズ(電界面金属レンズ)について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、同じ記号の[ ]内には、同じ字句が入るものとする。また、波長を λ〔m〕とする。 (1) メタルレンズは、導波管内では電磁波の[ A ]が自由空間の電磁波の速度より速くなる性質を応用したもので、図1 に示すように電界に[ B ]な金属板で屈折率が 1 より小さい凹レンズと同じ作用をするレンズを作って、球面波がレンズを通過する間に波面を揃え、平面波になって放射するようにしたものである。 (2) 金属板の間隔 d〔m〕は一定にする場合があるほか、図2 に示すように外側に近いほど狭くして、電磁波の[ A ]が[ C ]なるようにする場合がある。d が λ/2〔m〕より[ D ]ときは、導波管の場合と同様に遮断領域となり、レンズ内で電波が減衰する。 〔図省略〕   A      B     C     D 1 群速度    平行    速く    大きい 2 群速度    直角    遅く    小さい 3 位相速度   直角    遅く    大きい 4 位相速度   平行    遅く    大きい 5 位相速度   平行    速く    小さい

    出典: 令和6年1月期 一陸技「無線工学B」(FB601) A-11(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    位相速度、遮断波長・遮断周波数、平面波
    この講座では扱わない範囲
    メタルレンズ(電界面金属レンズ)
  4. 令和6年1月期 一陸技「無線工学B」(FB601) A-12(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    素子長と頂点からの距離が同じ割合で並ぶ広帯域アンテナについて、対数周期比を素子長でどう書くか、隣り合う素子の給電位相、主放射が図のどちら向きか、特性が周波数の何に対して繰り返すかを組合せで答えさせる問題。

    A-12 次の記述は、図に示す対数周期ダイポールアレーアンテナについて述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 (1) 各素子の端を連ねる直線(点線)とアンテナの中心軸(一点鎖線)との交点を頂点 O とし、その交角を α〔rad〕、n 番目の素子の長さの 1/2 を ln〔m〕、O から n 番目の素子までの距離を xn〔m〕とすれば、次式の関係がある。ただし、τ を対数周期比とする。  τ = [ A ] = xn+1/xn  α = tan⁻¹(ln/xn) (2) (1)の条件で、図のようにダイポールアンテナ(素子)を配置し、隣接するダイポールアンテナごとに[ B ]で給電する。 (3) τ と α を適切に設定すると、アンテナの中心軸上の矢印[ C ]の方向に最大値を持つ単一指向性が得られる。使用可能な周波数範囲は、最も長い素子と最も短い素子によって決まり、その範囲内で入力インピーダンスなどのアンテナ特性は周波数の[ D ]に対して周期的に小さな変化を繰り返す。 〔図省略〕   A       B     C    D 1 ln+1/ln    逆位相   ア    対数 2 ln+1/ln    同位相   イ    対数 3 ln+1/ln    同位相   イ    2乗 4 ln/ln+1    同位相   ア    対数 5 ln/ln+1    逆位相   ア    2乗

    出典: 令和6年1月期 一陸技「無線工学B」(FB601) A-12(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    対数周期ダイポールアレーアンテナ、アンテナの帯域幅・比帯域幅、入力インピーダンス
  5. 令和6年7月期 一陸技「無線工学B」(FB607) A-2(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    与えられた放射電力の式を電流の2乗で割って抵抗の形へ直し、周波数から出した波長と素子の実効的な長さの比を入れて値を求める計算問題。

    A-2 実効長 1〔m〕の直線状アンテナを周波数 30〔MHz〕で用いたとき、このアンテナの放射抵抗の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、微小ダイポールの放射電力 P は、ダイポールの長さを l〔m〕、波長を λ〔m〕及び流れる電流を I〔A〕とすれば、次式で表されるものとする。  P = 80(πIl/λ)²〔W〕 1 50.2〔Ω〕  2 31.6〔Ω〕  3 12.6〔Ω〕  4 7.9〔Ω〕  5 3.2〔Ω〕

    出典: 令和6年7月期 一陸技「無線工学B」(FB607) A-2(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    放射抵抗、微小ダイポール、実効長、波長と周波数の関係(λ=300/f)
  6. 令和6年7月期 一陸技「無線工学B」(FB607) A-4(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    口を開いた形のアンテナについて、開口の効率を面積のどちらをどちらで割って定義するか、一次放射器に求める性質、反射鏡の曲面の種類、給電系を軸から外す構成の利点を5つ並べ、誤りを1つ選ばせる問題。

    A-4 次の記述は、開口面アンテナの基本的な特性や構成について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。 1 アンテナの開口面積を A〔m2〕、実効面積を Ae〔m2〕とすると、アンテナの開口効率は A/Ae で定義され、開口面上の電界分布が一様であるような理想的な開口面アンテナではその値は 1 (100%)となる。 2 パラボラアンテナの一次放射器としては、小口径角すいホーンアンテナのようなビーム幅がある程度広い小形アンテナが用いられることが多い。 3 ホーンアンテナは、インピーダンス特性が広帯域にわたって平坦である。 4 ホーンレフレクタアンテナの反射鏡には回転放物面の一部が用いられることが多い。 5 オフセットパラボラアンテナでは、送信アンテナとして使用する場合、反射鏡により反射された電波が一次放射器へ戻ってこないので、広帯域で良好な周波数特性が得られる。

    出典: 令和6年7月期 一陸技「無線工学B」(FB607) A-4(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    開口効率、実効面積、ホーンアンテナ、反射鏡アンテナ
  7. 令和6年7月期 一陸技「無線工学B」(FB607) A-11(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    2枚の鏡を使う方式のうち、副反射鏡にどの回転曲面をどちらの面で使うか、そして軸をずらした形にすることで何による遮りを避けているのかを組合せで答えさせる問題。

    A-11 次の記述は、グレゴリアンアンテナについて述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 (1) 主反射鏡に回転放物面、副反射鏡に [ A ] の [ B ] を用い、副反射鏡の一方の焦点を主反射鏡の焦点と一致させ、他方の焦点を一次放射器の位相中心と一致させた構造である。 (2) また、[ C ] によるブロッキングをなくして、サイドローブ特性を良好にするために、オフセット型が用いられる。   A       B     C 1 回転双曲面   凹面側   一次放射器 2 回転双曲面   凸面側   副反射鏡 3 回転双曲面   凹面側   副反射鏡 4 回転楕円面   凸面側   一次放射器 5 回転楕円面   凹面側   副反射鏡

    出典: 令和6年7月期 一陸技「無線工学B」(FB607) A-11(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    グレゴリアンアンテナ、反射鏡アンテナ、カセグレンアンテナ、サイドローブ
  8. 令和6年7月期 一陸技「無線工学B」(FB607) A-12(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    誘電体で作るレンズについて、利用している速度の違い、屈折率と比誘電率の関係、屈折率が1より大きいときにとるレンズの形、表面での反射対策、厚みを段々に削る手法の効果を5つ並べ、誤りを1つ選ばせる問題。

    A-12 次の記述は、誘電体レンズアンテナについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。 1 電波の誘電体中の位相速度が自由空間中の位相速度と異なることを利用したアンテナである。 2 誘電体の屈折率は、誘電体の比誘電率を εr とすれば、√εr である。 3 誘電体レンズの屈折率が 1 より大きい場合、形状を凹レンズとして、球面波を平面波に変換する。 4 レンズの表面に整合層を設けることによって、レンズの表面で生ずる反射を抑えて放射パターンを改善できる。 5 ゾーニングを行うことによって、全体の重量を軽くするとともに、誘電損を少なくすることにより誘電体の媒質定数がアンテナ特性に与える影響を軽減することができる。

    出典: 令和6年7月期 一陸技「無線工学B」(FB607) A-12(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    誘電体レンズアンテナ、屈折率、比誘電率、位相速度
  9. 令和7年1月期 一陸技「無線工学B」(FB701) A-2(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    送受を入れ替えても利得と指向性が変わらない根拠の名前、素子を2個並べたときに単体の指向性へ掛かる係数の呼び名、そして基準を等方性からダイポールへ替えたときの真数を組合せで答えさせる問題。

    A-2 次の記述は、アンテナの利得及び指向性について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 (1) 受信アンテナの利得及び指向性は、[ A ] により、それを送信アンテナとして使用したときの利得及び指向性と同じである。 (2) 同じアンテナを直線上で同じ方向に2個並べたアンテナの指向性は、アンテナ単体の指向性に [ B ] を掛けたものに等しい。 (3) 等方性アンテナの半波長ダイポールアンテナに対する相対利得は、約 [ C ] (真数)である。   A         B                C 1 バビネの原理    利得係数             1.64 2 バビネの原理    配列指向係数(アレーファクタ)   0.61 3 可逆定理      利得係数             0.61 4 可逆定理      配列指向係数(アレーファクタ)   0.61 5 可逆定理      配列指向係数(アレーファクタ)   1.64

    出典: 令和7年1月期 一陸技「無線工学B」(FB701) A-2(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    アンテナの可逆性、配列指向係数(アレーファクタ)、アンテナ利得、半波長ダイポールアンテナ、等方性アンテナ
  10. 令和7年1月期 一陸技「無線工学B」(FB701) A-5(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    主ビーム以外へ漏れる放射を抑える手立てを5つ並べ、鏡面の精度、吸収体の取り付け、遮りの回避と並ぶ中から、開口の縁の照らし方の向きが逆になっている記述を選ばせる問題。

    A-5 次の記述は、パラボラアンテナのサイドローブの低減方法について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。 1 反射鏡面の鏡面精度を向上させる。 2 一次放射器の特性を変化させ、ビーム効率を高くする。 3 電波吸収体を一次放射器外周部やその支持柱に取り付ける。 4 オフセットパラボラアンテナにして一次放射器のブロッキングをなくす。 5 反射鏡面への電波の照度分布を変えて、開口周辺部の照射レベルを高くする。

    出典: 令和7年1月期 一陸技「無線工学B」(FB701) A-5(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    反射鏡アンテナ、サイドローブ、開口効率
  11. 令和7年1月期 一陸技「無線工学B」(FB701) B-3(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    導波管の口を四角錐に広げたアンテナについて、広げる目的として抑えたい量、開口面で一様であることが要る量、開口面積と波長で書いた利得の式、利得が頭打ちになる原因の寸法と中心部の位相の進み遅れを語群から選ばせる問題。

    B-3 次の記述は、角すいホーンアンテナについて述べたものである。[ ]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。 (1) 方形導波管の終端を角すい状に広げて、導波管と自由空間の固有インピーダンスの整合をとり、[ ア ] を少なくして、導波管で伝送されてきた電磁波を自由空間に効率よく放射する。 (2) 導波管の電磁界分布がそのまま拡大されて開口面上に現れるためには、ホーンの長さが十分長く開口面上で電磁界の [ イ ] が一様であることが必要である。この条件がほぼ満たされたときの正面方向の利得 G (真数)は、波長を λ〔m〕、開口面積を A〔m2〕とすると、次式で与えられる。  G = [ ウ ] (3) ホーンの [ エ ] を大きくし過ぎると利得が上がらない理由は、開口面の中心部の位相が、周辺部より [ オ ] ためである。位相を揃えて利得を上げるために、パラボラ形反射鏡と組み合わせて用いる。 1 反射  2 振幅  3 32λ²/(πA)  4 長さ  5 進む 6 屈折  7 位相  8 32A/(πλ²)  9 開き角  10 遅れる

    出典: 令和7年1月期 一陸技「無線工学B」(FB701) B-3(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    対応する記述
    ア〜オの5記述のうち5記述
    この講座で学べる範囲
    ホーンアンテナ、固有インピーダンス、開口効率、アンテナ利得、実効面積
  12. 令和7年7月期 一陸技「無線工学B」(FB707) A-2(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    放射で消える電力を仮想の抵抗へ置き換える考え方を出発点に、球面上で電力束密度を足し合わせた結果と、そこから逆算される抵抗値を組合せで答えさせる問題。電流の2乗で割るのか、真空の固有インピーダンスまで割ってしまうのかが分かれ目になる。

    A-2 次の記述は、微小ダイポールの放射抵抗について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 (1) アンテナから電波が放射される現象は、給電点に電流 I〔A〕が流れ、アンテナからの放射によって電力 Pr〔W〕が消費されることである。これは、アンテナの代わりに負荷として抵抗 Rr を接続したことと等価である。したがって、次式が成り立つ。  Rr = [ A ]〔Ω〕  上式で表される仮想の抵抗 Rr〔Ω〕を放射抵抗と呼び、Pr〔W〕を放射電力と呼ぶ。 (2) 図に示すように、微小ダイポールから数波長以上離れた半径 r〔m〕の球面 S を考えたとき、Pr〔W〕は球面上の電力束密度の面積分として次式で求められる。ただし、微小ダイポールの長さを l〔m〕、波長を λ〔m〕、微小ダイポールの中心 O から任意の方向と微小ダイポールの軸とのなす角を θ〔rad〕とし、θ 方向における電界強度を Eθ〔V/m〕とする。  Pr = 2∫[0→π/2] (|Eθ|²/(120π))・2πr sinθ・r dθ = [ B ]〔W〕 (3) (1)及び(2)から、微小ダイポールの放射抵抗 Rr は [ C ]〔Ω〕となる。 〔図省略〕   A         B          C 1 Pr/|I|²      π²|I|²l²/λ²     π²l²/λ² 2 Pr/|I|²      80π²|I|²l²/λ²    80π²l²/λ² 3 Pr/(120π|I|²)   π²|I|²l²/λ²     π²l²/λ² 4 Pr/(120π|I|²)   160π²|I|²l²/λ²   160π²l²/λ² 5 Pr/(120π|I|²)   80π²|I|²l²/λ²    80π²l²/λ²

    出典: 令和7年7月期 一陸技「無線工学B」(FB707) A-2(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    微小ダイポール、放射抵抗、電力束密度、電界強度
  13. 令和7年7月期 一陸技「無線工学B」(FB707) A-4(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    利得の基準や補正を5つ並べ、等方性アンテナを基準にした値、不整合による目減り、放射効率が1のときの一致、微小ダイポールとの差が正しく並ぶ中から、2つの基準の大小関係が逆になっている記述を選ばせる問題。

    A-4 次の記述は、アンテナの利得について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。 1 絶対利得の値は、相対利得の値より約 2.15〔dB〕小さい。 2 等方性アンテナの相対利得は、約 0.6(真数)である。 3 アンテナが給電回路と整合しているときのアンテナの利得を G (真数)、不整合のときの反射損を M (真数)とすれば、アンテナの動作利得は、G/M と表される。ただし、Γ を反射係数とすれば、M = 1/(1-|Γ|²)である。 4 放射効率が 1 のアンテナの絶対利得は、指向性利得に等しい。 5 微小ダイポールの相対利得の値は、半波長ダイポールアンテナの相対利得の値より約 0.39〔dB〕小さい。

    出典: 令和7年7月期 一陸技「無線工学B」(FB707) A-4(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    アンテナ利得、等方性アンテナ、半波長ダイポールアンテナ、微小ダイポール
    この講座では扱わない範囲
    アンテナの動作利得、放射効率
  14. 令和7年7月期 一陸技「無線工学B」(FB707) A-10(本試験問題)

    同じ問われ方まで練習できる範囲

    縦横2辺の寸法から開口の面積を出し、2面それぞれの効率を掛け合わせて実効的な面積に直したうえで、波長の2乗との比から利得を求める計算問題。2つの効率を足すのか掛けるのかが分かれ目になる。

    A-10 開口面の縦及び横の長さがそれぞれ 14〔cm〕及び 24〔cm〕の角すいホーンアンテナを、周波数 6〔GHz〕で使用したときの絶対利得の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、電界(E)面及び磁界(H)面の開口効率を、それぞれ 0.75 及び 0.80 とする。 1 10〔dB〕  2 20〔dB〕  3 30〔dB〕  4 40〔dB〕  5 50〔dB〕

    出典: 令和7年7月期 一陸技「無線工学B」(FB707) A-10(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    ホーンアンテナ、開口効率、アンテナ利得、実効面積、波長と周波数の関係(λ=300/f)
  15. 令和7年7月期 一陸技「無線工学B」(FB707) A-11(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    2枚の反射板を折り曲げた形のアンテナについて、開き角ごとに素子と影像を合わせて何個ぶんの配列とみなせるか、そして折り目から素子までの距離が正面方向の放射を消す場合と主ビームが絞られる場合の値を組合せで答えさせる問題。

    A-11 次の記述は、図に示すコーナレフレクタアンテナについて述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、波長を λ〔m〕とし、平面反射板又は金属すだれは、電波を理想的に反射する大きさであるものとする。 (1) 半波長ダイポールアンテナに平面反射板又は金属すだれを組み合わせた構造であり、金属すだれは半波長ダイポールアンテナ素子に平行に導体棒を並べたもので、導体棒の間隔は平面反射板と等価な反射特性を得るために約 λ/10 以下にする必要がある。 (2) 開き角は、90 度、60 度などがあり、半波長ダイポールアンテナとその影像の合計数は、90 度では [ A ]、60 度では [ B ] であり、開き角が小さくなると影像の数が増え、例えば、45 度では [ C ] となる。これらの複数のアンテナの効果により、半波長ダイポールアンテナ単体の場合よりも鋭い指向性と大きな利得が得られる。 (3) アンテナパターンは、2つ折りにした平面反射板又は金属すだれの折り目から半波長ダイポールアンテナ素子までの距離 d〔m〕によって大きく変わる。理論的には、開き角が 90 度のとき、d = [ D ] では指向性が二つに割れて正面方向では零になり、d = [ E ] では主ビームは鋭くなるがサイドローブを生ずる。一般に、単一指向性となるように d を λ/4~3λ/4 の範囲で調整する。 〔図省略〕   A    B    C    D    E 1 4個   6個   8個   3λ/2  λ 2 4個   6個   8個   λ    3λ/2 3 3個   5個   9個   3λ/2  λ 4 3個   6個   9個   λ    3λ/2 5 3個   5個   9個   λ    3λ/2

    出典: 令和7年7月期 一陸技「無線工学B」(FB707) A-11(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    コーナレフレクタアンテナ、イメージ(影像)効果、半波長ダイポールアンテナ、平面反射板(無給電アンテナ)、サイドローブ
  16. 令和7年7月期 一陸技「無線工学B」(FB707) A-13(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    レンズを帯状に削って軽くするとき、削った段差の前後で位相が揃う条件を式に直す手順を追わせる問題。空気中と媒質中で段差が何波長ぶんに当たるか、屈折率を2つの波長の比で書いたときに段差がどう表せるかを組合せで答えさせる。

    A-13 次の記述は、図に示す誘電体レンズの重量及び誘電損の軽減のために、レンズの厚さを帯状に切り取るゾーニングの厚さ z を求める計算の過程について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 (1) 図の焦点 F から発射された電波は、ゾーニングの入口 Q 点と P 点において同相であり、かつ、ゾーニングの出口 Q'点と P'点においても同相になるように z の長さを選ぶ必要がある。 (2) 空気中の波長を λ、誘電体中の波長を λ'とし、m を整数とすると、z と λ、z と λ'の間にそれぞれ次式が成り立つ場合には、(1)の条件を満たす。  z/λ = m ・・・①  z/λ' = [ A ] ・・・② (3) ここで、誘電体レンズの屈折率を n とすると  n = [ B ] ・・・③  が成立するので、①、②、③から、z は λ と n を用いて次式で表せる。  z = [ C ] 〔図省略〕   A      B    C 1 m+1/2   λ/λ'  λ/(n-1) 2 m+1/2   λ'/λ  nλ/(1-n) 3 m+1    λ/λ'  λ/(n-1) 4 m+1    λ'/λ  nλ/(1-n) 5 m+1    λ'/λ  nλ/(n-1)

    出典: 令和7年7月期 一陸技「無線工学B」(FB707) A-13(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    レンズのゾーニング、誘電体レンズアンテナ、屈折率、波長と周波数の関係(λ=300/f)
  17. 令和7年7月期 一陸技「無線工学B」(FB707) B-1(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    放物面の定義から、焦点と準線までの2つの長さが等しいことを出発点に、鏡で折り返した経路の合計がどの長さに置き換わるか、開口の手前に見立てる面の役割、到達する波の位相の揃い方、そして焦点距離の2倍に等しくなる因子を語群から選ばせる問題。

    B-1 次の記述は、パラボラアンテナの開口面から放射される電波が平面波となる理由について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。 (1) 図に示すように、回転放物面の焦点を F、中心を O、回転放物面上の任意の点を P とすれば、F から P までの距離 FP と P から準線 g に下ろした垂線の足 Q との距離 PQ との間には、次式の関係がある。  PQ = [ ア ] ・・・・・・・・・・・・① (2) F を通り g に平行な直線を h 線とし、P から h に下ろした垂線の足を S とすれば、F から P を通って S に至る距離 FP + PS は、式①の関係から、次式で表される。  FP + PS = [ イ ] (3) 焦点 F に置かれた等方性波源より放射され、回転放物面で反射されたすべての電波は、アンテナの中心軸に垂直で g を含む平面 G を見掛け上の [ ウ ] として、アンテナの中心軸に平行に、G に平行で h を含む平面 H へ [ エ ] の平面波として到達する。 (4) F から放射され回転放物面で反射されて H に至る電波通路の長さはすべて等しいから、放射角度 θ = 0 のときの電波通路の長さと θ ≠ 0 のときの電波通路の長さも等しく、FP + PS を焦点距離 l で表すと、次式が成り立つ。  FP + PS = FP × ([ オ ]) = 2l 〔図省略〕 1 FP   2 QS   3 反射点  4 同位相  5 1 + sinθ 6 2FP   7 2PQ   8 波源   9 逆位相  10 1 + cosθ

    出典: 令和7年7月期 一陸技「無線工学B」(FB707) B-1(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    対応する記述
    ア〜オの5記述のうち5記述
    この講座で学べる範囲
    反射鏡アンテナ、通路差、等方性アンテナ、平面波
  18. 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) A-2(本試験問題)

    同じ問われ方まで練習できる範囲

    2素子を並べたときの指向性の合成のしかた、素子の太さと帯域の関係、対数周期アレーのインピーダンス特性という3点を、一つの組合せで答えさせる問題。

    A-2 次の記述は、アンテナの特性について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 (1) 同じ特性を持つアンテナ素子を平行に2個並べたアンテナの指向性は、アンテナ単体の指向性に[ A ]を掛けたものに等しい。 (2) 半波長ダイポールアンテナでは、アンテナ素子が細い方が帯域幅が[ B ]。 (3) 対数周期ダイポールアレーアンテナは、[ C ]にわたって、ほぼ一定のインピーダンス特性を持つ。   A               B   C 1 利得係数            広い  広帯域 2 利得係数            狭い  狭帯域 3 利得係数            狭い  広帯域 4 配列指向係数(アレーファクタ)  狭い  広帯域 5 配列指向係数(アレーファクタ)  広い  狭帯域

    出典: 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) A-2(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    配列指向係数(アレーファクタ)、アンテナの帯域幅・比帯域幅、対数周期ダイポールアレーアンテナ
  19. 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) A-4(本試験問題)

    同じ問われ方まで練習できる範囲

    同じ電力を放射する2種類の基本アンテナが、同じ距離の正面に作る電界の大きさの比を求める計算。両者の利得差を数値へ落とせるかを問う。

    A-4 自由空間において、放射電力が等しい微小ダイポールと半波長ダイポールアンテナによって最大放射方向の同じ距離の点に生じるそれぞれの電界強度 E1 及び E2〔V/m〕の比 E1/E2 の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、√5 = 2.24 とする。 1 0.96  2 1.04  3 1.11  4 1.25  5 1.64

    出典: 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) A-4(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    微小ダイポール、半波長ダイポールアンテナ、電界強度
  20. 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) A-5(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    整合のとれた受信機の端子電圧から、二線式折返しダイポールの誘起電圧をさかのぼり、到来した電波の強さを逆算させる計算問題。

    A-5 周波数が60〔MHz〕の電波を素子の太さが等しい二線式折返し半波長ダイポールアンテナで受信したとき、図に示す等価回路のようにアンテナに接続された受信機の入力端子 ab 間における電圧が 6〔mV〕であった。このときの受信点における電界強度の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、アンテナと受信機の入力回路は整合がとれ、かつ、アンテナ及び給電線の損失はないものとする。また、アンテナの最大感度の方向は到来電波の方向と一致しているものとする。 〔図省略〕 1 7.0〔mV/m〕 2 5.9〔mV/m〕 3 4.7〔mV/m〕 4 3.8〔mV/m〕 5 3.1〔mV/m〕

    出典: 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) A-5(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    折返しダイポールアンテナ、実効長、電界強度、インピーダンス整合
  21. 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) A-10(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    素子を3本重ねた折返し形について、波長と素子数から受信で効く長さを求める計算問題。基本形の値を何倍すべきかの判断が要点になる。

    A-10 図に示す三線式折返し半波長ダイポールアンテナを用いて250〔MHz〕の電波を受信したときの実効長の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、3 本のアンテナ素子はそれぞれ平行で、かつ、極めて近接して配置されており、その素材や寸法は同じものとし、波長を λ〔m〕とする。また、アンテナの損失はないものとする。 〔図省略〕 1  76〔cm〕 2  96〔cm〕 3 115〔cm〕 4 155〔cm〕 5 191〔cm〕

    出典: 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) A-10(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    折返しダイポールアンテナ、実効長、半波長ダイポールアンテナ
  22. 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) A-11(本試験問題)

    同じ問われ方まで練習できる範囲

    素子長と頂点からの距離が一定比で並ぶ広帯域アンテナについて、図の矢印が示す主放射方向、給電位相、使用できる周波数範囲の記述から誤りを選ばせる問題。

    A-11 次の記述は、図に示す対数周期ダイポールアレーアンテナの一般的特徴について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。 〔図省略〕 1 隣り合う素子の長さの比 ln+1/ln と隣り合う素子の頂点 O からの距離の比 xn+1/xn は等しい。 2 主放射の方向は矢印アの方向である。 3 素子にはダイポールアンテナが用いられ、隣接するダイポールアンテナごとに逆位相で給電する。 4 八木・宇田アンテナに比べて使用可能な周波数範囲が狭い。 5 使用可能な周波数範囲は、最も長い素子と最も短い素子によって決まる。

    出典: 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) A-11(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    対数周期ダイポールアレーアンテナ、アンテナの帯域幅・比帯域幅、入力インピーダンス
  23. 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) A-12(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    副反射鏡の焦点をどこへ合わせるか、鏡で2回反射した波面がどう変わるか、オフセット形にすると特性の乱れがどうなるかを一括で答えさせる問題。

    A-12 次の記述は、カセグレンアンテナについて述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 (1) 副反射鏡の二つの焦点のうち、一方の焦点は、主反射鏡の焦点と一致し、他方の焦点は、[ A ]の励振点と一致している。 (2) 一次放射器から放射された[ B ]は、副反射鏡により反射され、さらに主反射鏡により反射されて、[ C ]となる。 (3) 放射特性の乱れは、オフセットカセグレンアンテナのほうが[ D ]。   A      B    C    D 1 一次放射器  球面波  平面波  小さい 2 一次放射器  平面波  球面波  大きい 3 一次放射器  球面波  球面波  大きい 4 主反射鏡   球面波  平面波  大きい 5 主反射鏡   平面波  球面波  小さい

    出典: 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) A-12(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    カセグレンアンテナ、反射鏡アンテナ、平面波
  24. 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) A-13(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    レンズを通る経路と通らない経路の到達時間を等しく置き、屈折率を使ってレンズ面の形を決める式を導く過程を追わせる穴埋め問題。

    A-13 次の記述は、図に示す誘電体レンズの波源 O から誘電体上の点 P までの距離を求める式の算出について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、中心線 R'F の延長線上の O からレンズ面上の点 F 及び点 P までの距離を、それぞれ l〔m〕及び r〔m〕とし、OF と OP のなす角度を θ〔°〕とする。 (1) 自由空間の伝搬速度を Vo〔m/s〕、誘電体中の伝搬速度を Vd〔m/s〕とすれば、O から発射された電波が点 R と点 R' に到達する時間は等しくなければならないので、次式が成り立つ。  l/Vo + [ A ] = r/Vo〔s〕・・・① (2) 誘電体レンズの屈折率を n とすれば、次式の関係がある。  n = [ B ] ・・・②  したがって、式②を式①に代入すれば、r は次式となる。  r = [ C ]〔m〕 〔図省略〕   A          B     C 1 (r cosθ + l)/Vd   Vd/Vo   (n-1)l/(n - cosθ) 2 (r cosθ + l)/Vd   Vo/Vd   (n+1)l/(1 - n cosθ) 3 (r cosθ - l)/Vd   Vd/Vo   (n-1)l/(n - cosθ) 4 (r cosθ - l)/Vd   Vd/Vo   (n+1)l/(n cosθ - 1) 5 (r cosθ - l)/Vd   Vo/Vd   (n-1)l/(n cosθ - 1)

    出典: 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) A-13(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    誘電体レンズアンテナ、屈折率、平面波
  25. 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) B-1(本試験問題)

    同じ問われ方まで練習できる範囲

    使える周波数の幅を中心周波数で割った指標について、素子の太さや方式ごとの大小関係を5つの記述に分けて正誤判定させる問題。

    B-1 次の記述は、アンテナの比帯域幅(使用可能な周波数帯域幅を中心周波数で割った値)の一般的な特徴について述べたものである。このうち正しいものを1、誤っているものを2 として解答せよ。 ア アンテナの入力インピーダンスが、周波数に対して一定である範囲が広いほど比帯域幅は小さくなる。 イ 比帯域幅は、パーセントで表示した場合、200〔%〕を超えることはない。 ウ 半波長ダイポールアンテナでは、細い素子より太い素子の方が比帯域幅は大きい。 エ スリーブアンテナの比帯域幅は、ディスコーンアンテナの比帯域幅より大きい。 オ 折返し半波長ダイポールアンテナの比帯域幅は、一般に半波長ダイポールアンテナの比帯域幅より大きい。

    出典: 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) B-1(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    対応する記述
    ア〜オの5記述のうち5記述
    この講座で学べる範囲
    アンテナの帯域幅・比帯域幅、入力インピーダンス、ディスコーンアンテナ、折返しダイポールアンテナ
  26. 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) B-3(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    1巻きの長さが1波長に近いらせん形アンテナについて、電流の性質、主ビームの向き、偏波、巻数と帯域の関係を語群から選ばせる問題。

    B-3 次の記述は、図に示すヘリカルアンテナについて述べたものである。[ ]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。ただし、へリックスのピッチ p は、数分の1 波長程度とする。 (1) へリックスの1巻きの長さが1波長に近くなると、電流はヘリックスの軸に沿った[ ア ]となる。 (2) へリックスの1巻きの長さが1波長に近くなると、ヘリックスの[ イ ]に主ビームが放射される。 (3) へリックスの1巻きの長さが1波長に近くなると、偏波は、[ ウ ]偏波になる。 (4) へリックスの巻数を少なくすると、主ビームの半値角が[ エ ]なる。 (5) へリックスの全長を2.5波長以上にすると、入力インピーダンスがほぼ一定になるため、使用周波数帯域が[ オ ]。 〔図省略〕 1 進行波  2 軸と直角の方向  3 円   4 大きく   5 狭くなる 6 定在波  7 軸方向      8 直線  9 小さく  10 広くなる

    出典: 令和8年1月期 一陸技「無線工学B」(FB801) B-3(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    対応する記述
    ア〜オの5記述のうち5記述
    この講座で学べる範囲
    ヘリカルアンテナ、軸モード放射、円偏波、ビーム幅・半値角
  27. 令和8年7月期 一陸技「無線工学B」(FB807) A-2(本試験問題)

    同じ問われ方まで練習できる範囲

    微小ダイポールの受信面積と利得を足がかりに、等方性アンテナを基準として一般のアンテナの受信面積を利得と波長で表す式を組み立てさせる問題。

    A-2 次の記述は、絶対利得が G(真数)のアンテナの実効面積を表す式を求める過程について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 (1) 微小ダイポールの実効面積 Ss は、波長を λ〔m〕とすると、次式で表される。  Ss = [ A ]〔m2〕 (2) 一方、実効面積が S〔m2〕のアンテナの絶対利得 G(真数)は、等方性アンテナの実効面積を Si〔m2〕とすると、次式で定義されている。  G = S/Si (3) また、微小ダイポールの絶対利得 Gs(真数)は、次式で与えられる。  Gs = [ B ] (4) したがって、絶対利得が G(真数)のアンテナの実効面積 S は、次式で与えられる。  S = [ C ]〔m2〕   A       B    C 1 3λ²/(8π)   3/2   Gλ²/(4π) 2 3λ²/(8π)   1/2   Gλ²/(4π) 3 3λ²/(8π)   1/2   Gλ²/(2π) 4 3λ²/(4π)   3/2   Gλ²/(2π) 5 3λ²/(4π)   1/2   Gλ²/(4π)

    出典: 令和8年7月期 一陸技「無線工学B」(FB807) A-2(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    実効面積、アンテナ利得、微小ダイポール、等方性アンテナ
  28. 令和8年7月期 一陸技「無線工学B」(FB807) A-3(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    遠方での電界が距離とどう関係するかに加え、微小ダイポールと半波長ダイポールの指向性関数の形を選び分けさせる問題。cos と sin の入れ替えが誤答の軸になる。

    A-3 次の記述は、図に示すような線状アンテナの指向性について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、電界強度の指向性関数を D(θ) とする。 (1) 十分遠方における電界強度の指向性は、D(θ) に比例し、距離に[ A ]。 (2) 微小ダイポールの D(θ) は、[ B ]と表され、また、半波長ダイポールアンテナの D(θ) は、近似的に[ C ]と表される。 〔図省略〕   A       B     C 1 反比例する   cos θ   cos((π/2)sinθ)/sinθ 2 反比例する   sin θ   cos((π/2)sinθ)/sinθ 3 関係しない   sin θ   cos((π/2)cosθ)/sinθ 4 関係しない   cos θ   cos((π/2)cosθ)/sinθ 5 関係しない   cos θ   cos((π/2)sinθ)/sinθ

    出典: 令和8年7月期 一陸技「無線工学B」(FB807) A-3(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    指向性関数、微小ダイポール、半波長ダイポールアンテナ
  29. 令和8年7月期 一陸技「無線工学B」(FB807) A-4(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    与えられた放射電力の式に実効長と波長を入れて、電力を電流の2乗で割る形へ直し、放射抵抗の数値を求める計算問題。

    A-4 実効長1〔m〕の直線状アンテナを周波数20〔MHz〕で用いたとき、このアンテナの放射抵抗の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、微小ダイポールの放射電力 P は、ダイポールの長さを l〔m〕、波長を λ〔m〕及び流れる電流を I〔A〕とすれば、次式で表されるものとする。  P = 80(πIl/λ)²〔W〕 1 36.5〔Ω〕  2 21.5〔Ω〕  3 12.6〔Ω〕  4 8.0〔Ω〕  5 3.5〔Ω〕

    出典: 令和8年7月期 一陸技「無線工学B」(FB807) A-4(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    放射抵抗、実効長、微小ダイポール
  30. 令和8年7月期 一陸技「無線工学B」(FB807) A-5(本試験問題)

    同じ問われ方まで練習できる範囲

    同じ電力を放射する半波長ダイポールと微小ダイポールが同一点に作る電界の比を求める計算。FB801 A-4 と分子・分母が入れ替わった対の問題である。

    A-5 自由空間において、放射電力が等しい半波長ダイポールと微小ダイポールアンテナによって最大放射方向の同じ距離の点に生じるそれぞれの電界強度 E1 及び E2〔V/m〕の比 E1/E2 の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、√5 = 2.24 とする。 1 0.96  2 1.04  3 1.11  4 1.25  5 1.64

    出典: 令和8年7月期 一陸技「無線工学B」(FB807) A-5(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    半波長ダイポールアンテナ、微小ダイポール、電界強度
  31. 令和8年7月期 一陸技「無線工学B」(FB807) A-9(本試験問題)

    同じ問われ方まで練習できる範囲

    角すいホーンの開口寸法と2つの面の開口効率から有効な面積を出し、波長と比べて利得をデシベルで求める計算問題。

    A-9 開口面の縦及び横の長さがそれぞれ14〔cm〕及び24〔cm〕の角すいホーンアンテナを、周波数6〔GHz〕で使用したときの絶対利得の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、電界(E)面及び磁界(H)面の開口効率を、それぞれ0.75及び0.80とする。 1 10〔dB〕  2 20〔dB〕  3 30〔dB〕  4 40〔dB〕  5 50〔dB〕

    出典: 令和8年7月期 一陸技「無線工学B」(FB807) A-9(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    ホーンアンテナ、開口効率、アンテナ利得、実効面積
  32. 令和8年7月期 一陸技「無線工学B」(FB807) A-11(本試験問題)

    この講座が土台を作る範囲

    移相器のビット数で位相を離散化することから生じる誤差の最大値と、それが放射パターンへ与える影響、低減の方向を組合せで答えさせる問題。

    A-11 次の記述は、図に示す位相走査のフェーズドアレーアンテナと量子化位相誤差について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 (1) フェーズドアレーアンテナとは、平面上に複数の放射素子を並べて固定し、それぞれにデジタル移相器を設けて給電電流の位相を変化させて電波を放射し、放射された電波を合成した主ビームが空間のある範囲内の任意の方向に向くように制御されたアンテナである。デジタル移相器には、[ A ]が用いられ、0から 2π までの位相角を 2^n (n = 1,2,・・・) 分の1に等分割しているので、最小設定可能な位相角は 2π/2^n〔rad〕となり、励振位相は、最大[ B ]〔rad〕の量子化位相誤差を生じることになる。 (2) この量子化位相誤差がアンテナの開口分布に周期的に生じると、比較的高いレベルの[ C ]が生じ、これを低減するには、デジタル移相器のビット数をできるだけ[ D ]する。 〔図省略〕   A      B       C        D 1 バラン    π/2^(n+1)  バックローブ   多く 2 バラン    π/2^n     バックローブ   少なく 3 バラン    π/2^(n+1)  サイドローブ   多く 4 スタブ    π/2^(n+1)  バックローブ   少なく 5 スタブ    π/2^n     サイドローブ   多く

    出典: 令和8年7月期 一陸技「無線工学B」(FB807) A-11(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    フェーズドアレーアンテナ、デジタル移相器、サイドローブ
  33. 令和8年7月期 一陸技「無線工学B」(FB807) A-12(本試験問題)

    同じ問われ方まで練習できる範囲

    給電線を持たない反射板で電波の通り道を折り曲げる方式について、近接形と遠隔形の区別や利得の決まり方の記述から誤りを選ばせる問題。

    A-12 次の記述は、マイクロ波中継回線などで用いられる無給電アンテナの一種である平面反射板の一般的な特徴について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。 1 平面反射板と入射波の波源となる励振アンテナとの距離がフレネル領域にあるものを近接形平面反射板という。 2 平面反射板は、給電線を用いないので給電線で生じる損失がなく、ひずみの発生なども少ない。 3 平面反射板により電波通路を変えて通信回線を構成する場合、熱雑音の増加、偏波面の調整、他回線への干渉などに注意する必要がある。 4 遠隔形平面反射板の受信利得は、電波の入射方向より見た平面反射板の有効開口面積で決まり、使用波長には依存しない。 5 励振アンテナに近接して平面反射板を設けて電波通路を変える場合、この複合アンテナ系の利得は、励振アンテナと平面反射板との距離、平面反射板の面積と励振アンテナの開口面積との比などで決まる。

    出典: 令和8年7月期 一陸技「無線工学B」(FB807) A-12(本試験問題) / 著作権: 公益財団法人日本無線協会
    この講座で学べる範囲
    平面反射板(無給電アンテナ)、フレネルゾーン、実効面積

半波長ダイポールの共振と放射抵抗、パラボラの利得の求め方はアンテナの基礎で扱っています。この図鑑はその続編にあたります。

並べ方が決める指向性を、自分で動かして確かめる

第6章のブロードサイドとエンドファイア、素子間隔を広げたときにローブが増えていく様子は、指向性パターン教材で d/λ と給電位相差 δ を動かせばそのまま追体験できる。