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wavelane

一陸技|無線工学B|過去問

令和4年7月期 第1回 A-16

要点(wavelane の要約): 地上から静止衛星へ向けた上り回線で、距離と周波数から伝搬の損失を出し、送信電力・衛星側の利得・衛星の受信入力の差し引きで地上側の利得を逆算させる計算問題。kWからdBWへの換算を含む。

FB407 A-165点(1問1採点)

原文(公式問題文)

A-16 周波数 10〔GHz〕の電波を用いて地球局から 3〔kW〕の出力で、静止衛星の人工衛星局へ送信したとき、絶対利得が 20〔dB〕のアンテナを用いた人工衛星局の受信機入力が -84〔dBW〕であった。このときの地球局のアンテナの絶対利得の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、給電系の損失及び大気による損失は無視するものとし、静止衛星と地球局との距離を 36,000〔km〕とする。また、1〔W〕= 0〔dBW〕、log10 2 = 0.3 及び log10 3 = 0.5 とする。 1 60〔dB〕  2 65〔dB〕  3 70〔dB〕  4 75〔dB〕  5 80〔dB〕

出典: 令和4年7月期 第1回 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB407)A-16(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会

最も近い値の番号を1つ選ぶ(番号は上の原文の選択肢に対応します)
解かずに正答と解説を見る

正答: 2

要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。

wavelane の解説(公式の解説ではありません)

36,000 km と 10 GHz から自由空間の伝送損を出し、送信電力 3 kW を dBW へ直す。受信入力=送信電力+両アンテナの利得−伝送損 から地球局の利得を逆算する。

  1. 手順1波長は 0.03 m。自由空間の伝送損は 20log₁₀(4πd/λ) で、4π×3.6×10⁷/0.03 は約 1.5×10¹⁰ になる。
  2. 手順2送信電力 3 kW は 3000 W なので、log₁₀3=0.5 を使うと 35 dBW になる。
  3. 手順3回線の式 Pr=Pt+Gt+Gr−L を地球局の利得 Gt について解く。
  4. 手順4計算すると約 64.6 dB で、最も近いのは 65 dB である。

求める値は 約 65 dB(選択肢2)。したがって正答は選択肢 2 である。

つまずきやすい点

  • kW を W に直さずに 10log₁₀3 だけを取ると 5 dBW になり、利得が 30 dB 大きく出る。
  • 受信入力 −84 dBW の符号を落とすと、どの選択肢とも合わない値になる。
  • 伝送損を 10log で計算すると約 102 dB になり、半分に縮んでしまう。距離比の2乗なので 20log である。
  • 自由空間伝搬損失dBm・dBW・dBµV/mなどの絶対値単位・アンテナ利得・デシベルの定義と使い分け・自由空間基本伝送損・フリスの伝達公式・地上・衛星間回線
  • デシベルの基礎アンテナ利得・自由空間基本伝送損・フリスの伝達公式
  • 電界強度アンテナ利得・デシベルの定義と使い分け・フリスの伝達公式