一陸技|無線工学B|過去問
令和4年7月期 第1回 A-15
要点(wavelane の要約): 平らな地面での反射について、偏波によって反射の強さが違うときにどちらが強いか、片方の偏波で反射が最も弱くなる角度の呼び名、その角度より手前で反射波の位相がどちらの偏波に対して反転しているかを組合せで答えさせる問題。
原文(公式問題文)
A-15 次の記述は、平面大地における電波の反射について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の[ ]内には、同じ字句が入るものとする。 (1) 平面大地の反射係数は、0 度又は 90 度以外の入射角において、水平偏波と垂直偏波とではその値が異なり、[ A ]の方の値が大きいが、入射角が 90 度に近いときには、いずれも1に近い値となる。 (2) 垂直偏波では、反射係数が最小となる入射角があり、この角度を [ B ] と呼ぶ。 (3) 垂直偏波では、[ B ] 以下の入射角のとき、反射波の位相が [ C ] に対して逆位相であるため、円偏波を入射すると反射波は、逆回りの円偏波となる。 A B C 1 垂直偏波 ブルースター角 水平偏波 2 垂直偏波 最小入射角 垂直偏波 3 垂直偏波 最小入射角 水平偏波 4 水平偏波 最小入射角 垂直偏波 5 水平偏波 ブルースター角 水平偏波
出典: 令和4年7月期 第1回 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB407)A-15(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会
解かずに正答と解説を見る
正答: 5
要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。
wavelane の解説(公式の解説ではありません)
平面大地の反射係数は水平偏波のほうが大きい。垂直偏波だけ反射が最小になる角があり、ブルースター角という。その角より法線寄りでは垂直偏波の反射の位相が水平偏波と逆になる。
- 空欄 A: 水平偏波
- 大地に平行な電界を持つ水平偏波は、どの入射角でも反射係数の大きさが大きい。垂直偏波は途中で大きく落ち込むので、両端以外では水平偏波の側が上回る。
- 空欄 B: ブルースター角
- 電界が入射面内にある垂直偏波では、反射係数がほぼ0まで下がる入射角がある。この角をブルースター角と呼ぶ。最小入射角という呼び名は無い。
- 空欄 C: 水平偏波
- ブルースター角を境に垂直偏波の反射の位相が反転する。法線寄りの側では垂直偏波の反射が水平偏波と逆位相になるので、円偏波の回転の向きが反射で入れ替わる。
この組合せになっているのは選択肢 5 である。
つまずきやすい点
- 反射係数が大きいのは水平偏波である。垂直偏波はブルースター角付近で大きく落ち込む。
- 入射角 90° に近いとき、つまり地面をかすめるときは、どちらの偏波も反射係数の大きさが1に近づく。
理由から確かめる
- マクスウェルの方程式 徹底解説ブルースター角・円偏波・大地反射・反射係数
- アンテナ・電波測定の基礎円偏波・大地反射・反射係数
- 伝搬の特論円偏波・大地反射