一陸技|無線工学B|過去問
令和4年1月期 第1回 A-10
要点(wavelane の要約): 地線つきの垂直アンテナ、筒を折り返した垂直アンテナ、円板と円錐の広帯域アンテナ、2枚の反射板をV字に組んだアンテナ、素子を一定比で並べたアレーの要点を並べ、反射板による影像の数を取り違えた記述を選ばせる問題。
原文(公式問題文)
A-10 次の記述は、各種アンテナの特徴などについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。 1 ブラウンアンテナの1/4波長の導線からなる地線は、同軸ケーブルの外部導体に漏れ電流が流れ出すのを防ぐ働きをする。 2 スリーブアンテナのスリーブの長さは、約1/4波長である。 3 ディスコーンアンテナは、スリーブアンテナに比べて広帯域なアンテナである。 4 頂角が90度のコーナレフレクタアンテナの指向特性は、励振素子と2枚の反射板による2個の影像アンテナから放射される3波の合成波として求められる。 5 対数周期ダイポールアレーアンテナは、半波長ダイポールアンテナに比べて広帯域なアンテナである。
出典: 令和4年1月期 第1回 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB401)A-10(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会
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正答: 4
要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。
wavelane の解説(公式の解説ではありません)
よく出る5種類のアンテナの要点を並べ、誤りを1つ選ぶ問題。コーナレフレクタで頂角から影像の数を数える手順が分かれ目になる。
選択肢 1— 答えではない
正しい。ブラウンアンテナの地線は、同軸の外部導体の外側へ電流が回り込むのを抑え、垂直素子と組んで接地アンテナとして働かせる。
選択肢 2— 答えではない
正しい。同軸の外部導体を根元で約1/4波長だけ折り返した筒がスリーブで、内部導体の延長と合わせて全体が半波長ダイポールのように働く。
選択肢 3— 答えではない
正しい。円板と円錐を組み合わせたディスコーンは、太い素子で構成したようなもので比帯域幅がずっと広い。スリーブより広帯域である。
選択肢 4◎ これが答え
誤っている。2枚の反射板を鏡とみなして影像を作図すると、360 を 90 で割った4か所に波源ができ、そのうち1つが実物の素子なので影像は3個である。指向性は4波の合成として求める。
選択肢 5— 答えではない
正しい。素子の長さと間隔を一定の比で並べた対数周期アレーは、周波数が変わると働く素子の位置がずれるだけで、半波長ダイポールよりはるかに広い範囲で特性が保たれる。
正答は選択肢 4 である。
つまずきやすい点
- 影像の数は、360 度を頂角で割った数から実物の1を引く。90 度なら3個、60 度なら5個である(FB508 A-10 は60度の版)。
- 帯域の広さはおおむね、半波長ダイポール < スリーブ < ディスコーン・対数周期の順である。