本文へ移動
wavelane

一陸技|無線工学B|過去問

令和4年1月期 第1回 A-6

要点(wavelane の要約): 同軸の線路と、2枚の導体で誘電体を挟んだ線路の特性インピーダンスを等しくしたとき、導体間の厚さと幅の比を求めさせる計算問題。FB508 A-7 と同型で、外径と内径の比が4なので自然対数を常用対数の1つの値から作れる。

FB401 A-65点(1問1採点)

原文(公式問題文)

A-6 図 1 は同軸線路の断面図であり、図 2 は平行平板線路の断面図である。これら二つの線路の特性インピーダンスが等しく、同軸線路の外部導体の内径 b〔m〕と内部導体の外径 a〔m〕との比(b/a)の値が 4 であるときの平行平板線路の誘電体の厚さ d〔m〕と導体の幅 W〔m〕との比(d/W)の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、両線路とも無損失であり、誘電体は同一とする。また、誘電体の比誘電率を εr とし、自由空間の固有インピーダンスを Z0〔Ω〕とすると、平行平板線路の特性インピーダンス Zp〔Ω〕は、Zp = (Z0/√εr) × (d/W) で表され、log10 2 = 0.3 とする。 1 0.22 2 0.26 3 0.30 4 0.34 5 0.38

〔図省略〕の位置 — wavelane による再現図(公式図版ではありません)。図の説明は引用の下にあります。

〔図省略〕は Wavelane による編集注で、公式図版があった位置を示します。その位置には Wavelane が描いた再現図を差し込んでいます(公式図版ではありません)。図の説明は下の図カードにあります。

Wavelane が原図をもとに描いた模式図(公式図版ではありません)

図の説明(Wavelane 独自・原文には含まれません): 2つの線路の断面。図1は同軸線路で、中心の内部導体(外径 a)を誘電体が取り巻き、その外側を外部導体(内径 b)が囲む。図2は平行平板線路で、厚さ d の誘電体の上下の面に幅 W の導体が1枚ずつ貼られている。

出典: 令和4年1月期 第1回 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB401)A-6(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会

最も近い値の番号を1つ選ぶ(番号は上の原文の選択肢に対応します)
解かずに正答と解説を見る

正答: 1

要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。

wavelane の解説(公式の解説ではありません)

同軸線路と平行平板線路の特性インピーダンスの式を等しく置き、厚さと幅の比を解く。外径と内径の比が4なので、自然対数は log10 2 の値と換算係数だけで作れる。

  1. 手順1同軸線路の特性インピーダンスは、固有インピーダンスを比誘電率の平方根で割り、さらに 2π で割ったものに、半径比の自然対数を掛けた形である。
  2. 手順2平行平板線路の式と等しく置くと、固有インピーダンスと比誘電率は両辺で消え、比 d/W だけが残る。
  3. 手順3ln 4 は常用対数の 2×0.3=0.6 に換算係数 2.303 を掛けて約 1.38 になる。これを 2π で割る。

求める値は 0.22(選択肢1)。したがって正答は選択肢 1 である。

つまずきやすい点

  • 自然対数を常用対数のまま使うと 0.6/(2π)=0.095 になり、選択肢に無い値になる。換算係数 2.303 を忘れない。
  • 同軸の式の 2π を落とすと比が 2π 倍に膨らむ。真空なら 60 ln(b/a) になることで係数を検算できる。