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wavelane

一陸技|無線工学B|過去問

令和3年7月期 第2回 A-12

要点(wavelane の要約): 素子の長さと頂点からの距離が同じ比で並ぶアレーについて、寸法の比の関係、主放射の向き(図の矢印)、給電の位相、八木・宇田形と比べた帯域の広さ、着陸援助設備での用途を5つ並べ、誤った記述を選ばせる問題。FB801 A-11 と同じ図で、記述の多くが共通である。

FB308 A-125点(1問1採点)

原文(公式問題文)

A-12 次の記述は、図に示す対数周期ダイポールアレーアンテナについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。 1 隣り合う素子の長さの比 ln+1/ln と隣り合う素子の頂点 O からの距離の比 xn+1/xn は等しい。 2 主放射の方向は矢印アの方向である。 3 素子にはダイポールアンテナが用いられ、隣接するダイポールアンテナごとに逆位相で給電する。 4 八木・宇田アンテナ(八木アンテナ)に比べて帯域幅が狭い。 5 航空機の航行援助用施設である ILS (計器着陸装置)のローカライザのアンテナとして用いられる。

〔図省略〕の位置 — wavelane による再現図(公式図版ではありません)。図の説明は引用の下にあります。

〔図省略〕は Wavelane による編集注で、公式図版があった位置を示します。その位置には Wavelane が描いた再現図を差し込んでいます(公式図版ではありません)。図の説明は下の図カードにあります。

Wavelane が原図をもとに描いた模式図(公式図版ではありません)

図の説明(Wavelane 独自・原文には含まれません): 対数周期ダイポールアレーアンテナ。頂点Oから遠い素子ほど長く、素子は2本の給電線へ互い違いに接続されている。頂点Oからの距離xₙ・xₙ₊₁・x₁と素子長lₙ・lₙ₊₁・l₁が記入され、アンテナの中心軸の左端(頂点O側)に矢印ア、右端(長い素子側)に矢印イが同じ太さで描かれている。

出典: 令和3年7月期 第2回 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB308)A-12(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会

誤っているものの番号を1つ選ぶ(番号は上の原文の選択肢に対応します)
解かずに正答と解説を見る

正答: 4

要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。

wavelane の解説(公式の解説ではありません)

対数周期ダイポールアレーは、周波数に応じて共振する素子が入れ替わることで広い帯域を得る。八木・宇田形より帯域が狭いとした記述が誤りである。

  • 選択肢 1— 答えではない

    正しい。素子長の比と頂点からの距離の比を同じ値にそろえることが、この構造の定義である。

  • 選択肢 2— 答えではない

    正しい。放射は素子が短くなっていく側、つまり頂点 O のある向きへ出る。図では頂点側の矢印アがそれにあたる。

  • 選択肢 3— 答えではない

    正しい。2本の給電線へ素子を互い違いにつなぐので、隣り合う素子は180度ずれた位相で励振される。

  • 選択肢 4◎ これが答え

    誤っている。八木・宇田アンテナは特定の周波数に寸法を合わせる狭帯域の方式で、対数周期アレーはそれよりずっと広い帯域で使える。記述は大小が逆である。

  • 選択肢 5— 答えではない

    正しい。計器着陸装置のうち滑走路の中心線を示すローカライザでは、VHF 帯の送信に対数周期アレーを横に並べたアンテナが使われる。

正答は選択肢 4 である。

つまずきやすい点

  • 放射の向きは短い素子の側(頂点側)である。長い素子の側へ出ると考えて記述2を誤りとしないこと。
  • 八木・宇田は狭帯域、対数周期は広帯域。この大小を逆にした記述は繰り返し出る。