一陸技|無線工学B|過去問
令和2年1月期 A-16
要点(wavelane の要約): 電離層で1回跳ね返って届く回線について、地表距離と反射高から電波が実際に通る長さを出し、半波長素子の電界の式で求めた値をデシベル表記へ直したうえで減衰分を差し引く計算問題。
FB201 A-165点(1問1採点)
原文(公式問題文)
A-16 送受信点間の距離が 800〔km〕の F 層 1 回反射伝搬において、半波長ダイポールアンテナから放射電力 10〔kW〕で送信したとき、受信点での電界強度の大きさの値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、F 層の高さは 300〔km〕であり、第一種減衰はなく、第二種減衰は 7〔dB〕とし、電離層及び大地は水平な平面で、半波長ダイポールアンテナは大地などの影響を受けないものとする。また、電界強度は 1〔μV/m〕を 0〔dBμV/m〕、log₁₀7 = 0.85 とする。 1 22〔dBμV/m〕 2 45〔dBμV/m〕 3 50〔dBμV/m〕 4 57〔dBμV/m〕 5 74〔dBμV/m〕
出典: 令和2年1月期 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB201)A-16(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会
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正答: 3
要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。
wavelane の解説(公式の解説ではありません)
地表距離の半分と反射高で直角三角形を作り、1回反射の実際の経路長を出す。半波長素子の電界の式で受信点の電界を求め、dBμV/m へ直してから第二種減衰を引く。
- 手順1電離層と大地を平面とみなすので、送信点から反射点までは、底辺 400 km・高さ 300 km の直角三角形の斜辺になる。往復で2倍する。
- 手順2半波長ダイポールの最大放射方向の電界は 7√P/r である。P = 10⁴ W、r = 10⁶ m を入れる。
- 手順31 μV/m を基準にデシベルへ直す。log₁₀7 = 0.85 を使う。
- 手順4第二種減衰 7 dB を差し引く。
求める値は 約 50 dBμV/m(選択肢3)。したがって正答は選択肢 3 である。
つまずきやすい点
- 地表距離 800 km をそのまま経路長に使うと電界は 875 μV/m になり、減衰を引いても約 52 dBμV/m と選択肢からずれる。電波は斜めに上がって下りてくる。
- 減衰を引き忘れると選択肢4の 57 dBμV/m を選んでしまう。