本文へ移動
wavelane

一陸技|無線工学B|過去問

平成29年7月期 A-11

要点(wavelane の要約): 回転放物面の反射鏡で、焦点から開口の縁を見込む角・開口の直径・焦点距離を結ぶ式、ビームの広がりと波長・直径の比例関係、利得の式を組合せで答えさせる問題。図の角が開口全体を見込む角であることと、利得が直径の2乗に比例することが分かれ目になる。

FB907 A-115点(1問1採点)

原文(公式問題文)

A-11 次の記述は、図に示すパラボラアンテナの特性について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。ただし、パラボラアンテナの開口直径を D〔m〕、開口角を θ〔°〕、焦点距離を f〔m〕、開口効率を η 及び波長を λ〔m〕とする。 (1) θ と D と f の関係は、[ A ]と表される。 (2) 指向性の半値幅〔°〕は、λ に[ B ]、D に[ C ]する。 (3) 絶対利得(真数)は、[ D ]と表される。

〔図省略〕の位置 — wavelane による再現図(公式図版ではありません)。図の説明は引用の下にあります。

A        B    C    D 1 tan(θ/2) = D/(2f)  反比例  比例   (πD/λ)²η 2 tan(θ/2) = D/(2f)  比例   反比例  (πD/λ)η 3 tan(θ/4) = D/(4f)  反比例  比例   (πD/λ)²η 4 tan(θ/4) = D/(4f)  比例   反比例  (πD/λ)η 5 tan(θ/4) = D/(4f)  比例   反比例  (πD/λ)²η

〔図省略〕は Wavelane による編集注で、公式図版があった位置を示します。その位置には Wavelane が描いた再現図を差し込んでいます(公式図版ではありません)。図の説明は下の図カードにあります。

Wavelane が原図をもとに描いた模式図(公式図版ではありません)

図の説明(Wavelane 独自・原文には含まれません): パラボラアンテナの断面図。左に反射鏡があり、その中心軸上の焦点に一次放射器が置かれている。焦点から反射鏡の上の縁と下の縁へ引いた2本の線のなす角の全体が θ、反射鏡の開口の上端から下端までが D、反射鏡の頂点から焦点までの距離が f である。

出典: 平成29年7月期 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB907)A-11(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会

正しい組合せの番号を1つ選ぶ(番号は上の原文の選択肢に対応します)
解かずに正答と解説を見る

正答: 5

要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。

wavelane の解説(公式の解説ではありません)

図の θ は開口全体を見込む角なので、半角は θ/2 で、その半分の角の正接が D/(4f) になる。ビーム幅は波長に比例・直径に反比例し、利得は (πD/λ)² に開口効率を掛けた形である。

空欄 A: tan(θ/4) = D/(4f)
放物線の性質から、焦点から縁を見込む半角 ψ と縁の高さ r・焦点距離 f には tan(ψ/2) = r/(2f) が成り立つ。図の θ は全体の角なので ψ = θ/2、r = D/2 を入れると tan(θ/4) = D/(4f) になる。
空欄 B: 比例
ビーム幅はおよそ 70λ/D 度で、波長が長いほどビームは広がる。
空欄 C: 反比例
同じ式で、開口が大きいほどビームは鋭くなる。直径に反比例する。
空欄 D: (πD/λ)²η
利得は 4π×実効面積/λ² で、実効面積は円の面積 πD²/4 に開口効率を掛けたものである。整理すると (πD/λ)²η になり、直径の2乗に比例する。

この組合せになっているのは選択肢 5 である。

つまずきやすい点

  • FB701 の同型問題では角を 2θ と書いていた。図で角がどこからどこまでを指すかを必ず確かめる。
  • 利得が直径の1乗に比例する候補は、面積で決まることを忘れた形である。
  • アンテナ方式図鑑アンテナ利得・開口効率・ビーム幅・半値角・円形パラボラの開口角と焦点距離 tan(θ/2)=r/(2f)・反射鏡アンテナ
  • アンテナ利得アンテナ利得・開口効率・ビーム幅・半値角・反射鏡アンテナ
  • アンテナの基礎アンテナ利得・開口効率・ビーム幅・半値角・反射鏡アンテナ