一陸技|無線工学B|過去問
令和8年1月期 A-10
要点(wavelane の要約): 素子を3本重ねた折返し形について、波長と素子数から受信で効く長さを求める計算問題。基本形の値を何倍すべきかの判断が要点になる。
FB801 A-105点(1問1採点)
原文(公式問題文)
A-10 図に示す三線式折返し半波長ダイポールアンテナを用いて250〔MHz〕の電波を受信したときの実効長の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、3 本のアンテナ素子はそれぞれ平行で、かつ、極めて近接して配置されており、その素材や寸法は同じものとし、波長を λ〔m〕とする。また、アンテナの損失はないものとする。
〔図省略〕の位置 — wavelane による再現図(公式図版ではありません)。図の説明は引用の下にあります。
1 76〔cm〕 2 96〔cm〕 3 115〔cm〕 4 155〔cm〕 5 191〔cm〕
〔図省略〕は Wavelane による編集注で、公式図版があった位置を示します。その位置には Wavelane が描いた再現図を差し込んでいます(公式図版ではありません)。図の説明は下の図カードにあります。
Wavelane が原図をもとに描いた模式図(公式図版ではありません)
出典: 令和8年1月期 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB801)A-10(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会
解かずに正答と解説を見る
正答: 3
要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。
wavelane の解説(公式の解説ではありません)
三線式折返し半波長ダイポールの実効長。素子の本数だけ実効長が伸びる。
- 手順1まず波長を出す。
- 手順2半波長ダイポール単体の実効長は λ/π である。電流分布が正弦状なので、物理長 λ/2 より短くなる。
- 手順3n 線式折返しダイポールは n 本の素子へ同相同振幅の電流が流れるので、実効長は n 倍になる。ここは n = 3。
求める値は 115 cm。したがって正答は選択肢 3 である。
つまずきやすい点
- n 倍になるのは実効長で、入力インピーダンスは n² 倍になる(三線式なら約 73×9 ≒ 660 Ω)。どちらが何乗かを取り違えない。
- 半波長ダイポールの実効長は λ/2 ではなく λ/π ≒ 0.318λ である。物理長をそのまま実効長にしない。