一陸技|無線工学B|過去問
令和7年7月期 A-5
要点(wavelane の要約): 開口径と周波数から利得の真数を組み立て、与えられた常用対数の値だけを使ってdBへ直す計算問題。開口の面積が波長の何倍角に相当するかを押さえれば、対数の分解だけで答えが決まる。
FB707 A-55点(1問1採点)
原文(公式問題文)
A-5 開口径が 2〔m〕の円形パラボラアンテナを周波数 15〔GHz〕で使用するときの絶対利得の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、開口効率を 0.6 とし、log10π = 0.5、log106 = 0.78 とする。 1 26〔dB〕 2 33〔dB〕 3 38〔dB〕 4 43〔dB〕 5 48〔dB〕
出典: 令和7年7月期 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB707)A-5(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会
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正答: 5
要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。
wavelane の解説(公式の解説ではありません)
開口面積を波長の2乗で測った量が利得を決める。円形開口では直径と波長の比だけで書けるので、与えられた対数の値だけでデシベルへ直せる。
- 手順1波長を出す。15 GHz は 15,000 MHz なので、試験用の近似で 0.02 m になる。
- 手順2開口面アンテナの利得は、開口面積を波長の2乗で割った量に 4π と開口効率を掛けた形である。円形開口では面積を直径で書き直せて、直径と波長の比の形にまとまる。
- 手順3数値を入れる。直径と波長の比が 100 なので、括弧の中は 100π になる。
- 手順4デシベルへ直す。与えられた対数の値だけで足し算になる。10 の 4 乗が 40、円周率の2乗が 10、開口効率が約 −2.2 である。真数からそのまま計算しても 47.7 になる。
求める値は 47.7 dB(選択肢の 48 dB)。したがって正答は選択肢 5 である。
つまずきやすい点
- 開口効率は面積の側に掛かる。デシベルへ直したあとに 0.6 を掛けてはいけない。足すのは約 −2.2 デシベルである。
- 開口径は直径である。半径を入れると比が半分になり、利得が 6 デシベル低く出る。
- 与えられた対数の値は、円周率の2乗と 0.6 を分解するためのものである。0.6 は 6 を 10 で割った形にすると使える。