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wavelane

一陸技|無線工学B|過去問

令和6年7月期 A-19

要点(wavelane の要約): アンテナのすぐ近くの領域の呼び名、放射界を2つに分けたときに距離で分布が変わるほうの領域名、そして放射特性が本来どの領域で定義されているかを組合せで答えさせる問題。

FB607 A-195点(1問1採点)

原文(公式問題文)

A-19 次の記述は、開口面アンテナの測定における放射電磁界の領域について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の[ ]内には、同じ字句が入るものとする。 (1) アンテナにごく接近した [ A ] 領域では、静電界や誘導電磁界が優勢であるが、アンテナからの距離が離れるにつれてこれらの電磁界成分よりも放射電磁界成分が大きくなってくる。 (2) 放射電磁界成分が優勢な領域を放射界領域といい、放射近傍界領域と放射遠方界領域の二つの領域に分けられる。二つの領域のうち放射 [ B ] 領域は、放射エネルギーの角度に対する分布がアンテナからの距離によって変化する領域で、この領域において、アンテナの [ B ] の測定が行われる。 (3) アンテナの放射特性は、[ C ] によって定義されているので、[ B ] の測定で得られたデータを用いて計算により [ C ] の特性を間接的に求める。   A            B     C 1 フレネル         遠方界   誘導電磁界 2 フレネル         近傍界   誘導電磁界 3 フレネル         遠方界   放射遠方界 4 リアクティブ近傍界    近傍界   放射遠方界 5 リアクティブ近傍界    遠方界   放射遠方界

出典: 令和6年7月期 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB607)A-19(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会

正しい組合せの番号を1つ選ぶ(番号は上の原文の選択肢に対応します)
解かずに正答と解説を見る

正答: 4

要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。

wavelane の解説(公式の解説ではありません)

アンテナ周囲の3つの領域の呼び分け。どこで測り、どこで定義されているかを取り違えないことが答えを決める。

空欄 A: リアクティブ近傍界
アンテナのすぐ近くでは、飛び去らずにその場で往復するだけの成分が優勢になる。この蓄えられる性質を指してリアクティブと呼ぶ。フレネル領域はその外側、放射成分が優勢になった領域の呼び名なので、ここには入らない。
空欄 B: 近傍界
放射界領域を2つに分けたとき、角度に対する分布が距離によって変わるのは内側のほう、すなわち放射近傍界である。実際の測定はここで行われる。
空欄 C: 放射遠方界
アンテナの放射特性は、角度分布が距離によらなくなる遠い領域での姿として定義されている。だから近い場所で測ったデータからこの領域の特性を計算で求める、という順になる。誘導電磁界はアンテナのごく近くで優勢な成分で、放射特性の定義には使わない。

この組合せになっているのは選択肢 4 である。

つまずきやすい点

  • 測るのは放射近傍界、評価するのは放射遠方界である。定義されているほうが遠方界なので、換算の行き先は必ず遠方界になる。
  • リアクティブ近傍界と放射近傍界を取り違えない。蓄えられる成分が優勢なのは内側のリアクティブ近傍界のほうである。
  • 領域の境目の目安 2D²/λ の D は開口の最大寸法であって、送受信点間の距離ではない。