一陸技|無線工学B|過去問
令和6年1月期 A-19
要点(wavelane の要約): 利得と開口効率から反射鏡の直径をさかのぼり、与えられた式へ入れて指向性測定に要る最短の距離を求める計算問題。デシベルの真数化と平方根の扱いが要点になる。
FB601 A-195点(1問1採点)
原文(公式問題文)
A-19 周波数 30〔GHz〕、絶対利得 46〔dB〕、開口効率 0.8 のパラボラアンテナの指向性を測定するために必要な最小測定距離 Rmin の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、パラボラアンテナの開口直径を D〔m〕、波長を λ〔m〕とすると、Rmin は次式で表されるものとする。また、log102 = 0.3 とする。 Rmin = 2D²/λ〔m〕 1 100〔m〕 2 120〔m〕 3 150〔m〕 4 180〔m〕 5 200〔m〕
出典: 令和6年1月期 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB601)A-19(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会
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正答: 1
要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。
wavelane の解説(公式の解説ではありません)
利得と開口効率から反射鏡の直径をさかのぼり、与えられた式へ入れて指向性測定に要る最短距離を出す。デシベルの真数化が最初の関門。
- 手順1波長を出す。30 GHz = 30000 MHz。
- 手順2利得を真数へ直す。電力比なので 10 で割って 10 のべきに戻す。与えられた log10 2 = 0.3 から 10^0.6 = 4 が使える。
- 手順3開口面アンテナの利得の式を直径について解く。開口効率は割る側に来る。
- 手順4与えられた式へ直径を入れる。
求める値は 101 m(選択肢の 100 m)。したがって正答は選択肢 1 である。
つまずきやすい点
- 46 dB は電力比なので 10^(46/10) である。電圧比のつもりで 10^(46/20) とすると直径が 1/10 以下になり、最小測定距離が桁違いに短く出る。
- 開口効率は割る。掛けると直径が小さくなり、Rmin が 65 m 程度になる。
- 与えられた式の D は直径である。半径を入れると 1/4 の 25 m になる。
理由から確かめる
- アンテナ・電波測定の基礎アンテナ利得・開口効率・最小測定距離 Rmin = 2D²/λ・近傍界・遠方界の領域
- アンテナ方式図鑑アンテナ利得・開口効率・近傍界・遠方界の領域
- アンテナ利得アンテナ利得・開口効率