一陸技|無線工学B|過去問
令和5年7月期 第1回 A-4
要点(wavelane の要約): 円形の反射鏡の口径と周波数から利得の真数を組み立て、与えられた対数の値だけでデシベルへ直す計算問題。口径が波長の何倍かを先に出し、2の累乗と円周率の対数に分解できるかが要になる。
FB507 A-45点(1問1採点)
原文(公式問題文)
A-4 開口径が 2〔m〕の円形パラボラアンテナを周波数 12〔GHz〕で使用するときの絶対利得の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、開口効率を 0.8 とし、log10 π = 0.5、log10 2 = 0.3 とする。 1 44〔dB〕 2 47〔dB〕 3 50〔dB〕 4 53〔dB〕 5 56〔dB〕
出典: 令和5年7月期 第1回 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB507)A-4(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会
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正答: 2
要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。
wavelane の解説(公式の解説ではありません)
円形の開口の利得は、開口効率に口径と波長の比の円周率倍を2乗したものを掛けた値である。口径が波長の80倍になることに気づけば、対数の分解だけで答えが出る。
- 手順112 GHz の波長は 0.025 m なので、口径 2 m は波長の80倍である。
- 手順2利得の真数は開口効率×(πD/λ)² である。80² = 6400 なので、2の累乗と円周率の2乗に分けておく。
- 手順3与えられた対数で分解する。5 は 10/2 と見れば 1 − 0.3 = 0.7 である。
- 手順4デシベルへ直すと 10 倍して 47 dB になる。
求める値は 47 dB。したがって正答は選択肢 2 である。
つまずきやすい点
- (πD/λ) を2乗し忘れると 23 dB 程度になり、選択肢に無い値になる。面積に比例するので2乗が要る。
- 開口効率を掛け忘れると 48 dB になり、最も近い選択肢として誤って選びかねない。
- 口径 D と半径を取り違えない。半径で計算すると6 dB 低く出る。