一陸技|無線工学B|過去問
令和3年7月期 第2回 A-16
要点(wavelane の要約): 半波長ダイポール比の利得(dB)と送信電力から自由空間の電界強度 7√(GP)/d を出し、送受の高さと距離で決まる大地反射波との干渉の係数 2sin(2πh₁h₂/λd) を掛けて受信点の電界強度を求める計算問題。
FB308 A-165点(1問1採点)
原文(公式問題文)
A-16 地上高 50〔m〕の送信アンテナから電波を放射したとき、最大放射方向の 18〔km〕離れた、地上高 10〔m〕の受信点における電界強度の値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、送信アンテナに供給する電力を 100〔W〕、周波数を 150〔MHz〕、送信アンテナの半波長ダイポールアンテナに対する相対利得を 6〔dB〕とし、大地は完全導体平面でその反射係数を-1 とする。また、アンテナの損失はないものとし、log₁₀2 = 0.3 とする。 1 5.2〔mV/m〕 2 3.7〔mV/m〕 3 2.8〔mV/m〕 4 2.0〔mV/m〕 5 1.4〔mV/m〕
出典: 令和3年7月期 第2回 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB308)A-16(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会
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正答: 5
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wavelane の解説(公式の解説ではありません)
半波長ダイポール比の利得から自由空間の電界強度 7√(GP)/d を出し、大地で位相が反転した反射波との合成の係数 2sin(2πh₁h₂/(λd)) を掛ける。
- 手順16 dB は log₁₀2 = 0.3 から真数 4 である。半波長ダイポール比の利得なので、自由空間の電界強度の係数は 7 を使う。
- 手順2150 MHz の波長は 2 m である。直接波と反射波の位相差の半分を計算する。距離 18 km は送受の高さの和の10倍より十分大きいので、遠方の近似式を使ってよい。
- 手順3角が小さいので正弦はほぼ角そのものである。係数は 2×0.0872 = 0.174 になる。
- 手順4自由空間の値に掛けると約 1.36 mV/m で、最も近いのは 1.4 mV/m である。
求める値は 1.4 mV/m(選択肢5)。したがって正答は選択肢 5 である。
つまずきやすい点
- 半波長ダイポール比の利得なら係数は 7、絶対利得なら √30 を使う。取り違えると約 0.78 倍ずれる。
- 反射係数が −1 なので、合成は和ではなく差になり、係数は 2 に正弦を掛けた形になる。余弦にすると 2 に近い値になって桁が大きく外れる。
- 自由空間の値 7.78 mV/m を答えにしないこと。大地反射でここまで弱まる。
理由から確かめる
この問題の条件で動かす(2波モデル(大地反射))- 2波モデル(大地反射)アンテナ利得・電界強度・大地反射・半波長ダイポールアンテナ・直接波と大地反射波の2波モデル
- アンテナ・電波測定の基礎アンテナ利得・電界強度・大地反射・直接波と大地反射波の2波モデル
- 電界強度アンテナ利得・電界強度・半波長ダイポールアンテナ