一陸技|無線工学B|過去問
令和2年11月臨時 第2回 A-5
要点(wavelane の要約): 反射鏡アンテナで不要な方向への放射を抑える手段として、鏡面の精度、一次放射器の改善、吸収体の取付け、偏置形による遮へいの除去、鏡面の照射分布の変更の5記述を並べ、開口の縁の照射を逆向きに述べた記述を選ばせる問題。
原文(公式問題文)
A-5 次の記述は、パラボラアンテナのサイドローブの影響の軽減について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。 1 反射鏡面の鏡面精度を向上させる。 2 一次放射器の特性を改善して、ビーム効率を高くする。 3 電波吸収体を一次放射器外周部やその支持柱に取り付ける。 4 オフセットパラボラアンテナにして一次放射器のブロッキングをなくす。 5 反射鏡面への電波の照度分布を変えて、開口周辺部の照射レベルを高くする。
出典: 令和2年11月臨時 第2回 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB212)A-5(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会
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正答: 5
要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。
wavelane の解説(公式の解説ではありません)
反射鏡アンテナで不要な方向への放射を減らす手段を問う。鏡面の縁へ強く照射すると、縁からこぼれる電力と回折が増えて逆効果になることが分かれ目になる。
選択肢 1— 答えではない
鏡面に凹凸があると、反射波の位相がそろわず開口の分布が乱れて、主ビーム以外へ電力が散る。精度を上げればそれが減る。正しい。
選択肢 2— 答えではない
一次放射器の放射が鏡面へ効率よく集まるほど、鏡面の外へこぼれる電力が減り、主ビームへ入る割合が上がる。正しい。
選択肢 3— 答えではない
一次放射器のまわりや支柱で散乱・回折した波は不要な方向へ出る。そこに吸収体を付ければ散乱を抑えられる。正しい。
選択肢 4— 答えではない
放物面の一部だけを切り出して一次放射器を開口の外へ置くと、放射器と支柱が反射波の通り道をふさがなくなる。遮へいによる不要放射が減る。正しい。
選択肢 5◎ これが答え
誤っている。開口の周辺部を強く照らすと、縁からこぼれる電力と縁での回折が増え、開口分布の端が急に途切れるのでサイドローブはむしろ上がる。抑えるには中心を強く周辺を弱くする向きに分布を変える。
正答は選択肢 5 である。
つまずきやすい点
- 周辺部の照射を上げると開口効率は上がるが、サイドローブも上がる。利得と不要放射の両立が問われている。