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wavelane

一陸技|無線工学B|過去問

令和2年11月臨時 第1回 A-15

要点(wavelane の要約): 地球の見かけの丸みが時間とともに変わることで生じる変動を5つ並べ、回折によるものと干渉によるものの成因と変動の速さが正しく並ぶ中から、反射面が陸か海かによる変動の大小を逆に述べた記述を選ばせる問題。

FB211 A-155点(1問1採点)

原文(公式問題文)

A-15 次の記述は、等価地球半径係数 k に起因する k 形フェージングについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。 1 k 形フェージングは、k が時間的に変化し、伝搬波に対する大地(海面)の影響が変化することによって生ずる。 2 回折 k 形フェージングは、電波通路と大地(海面)のクリアランスが不十分で、かつ、k が小さくなったとき、大地(海面)の回折損を受けて生ずる。 3 回折 k 形フェージングの周期は、干渉 k 形フェージングの周期に比べて長い。 4 干渉 k 形フェージングは、k の変動により直接波と大地(海面)反射波の干渉状態が変化することによって生ずる。 5 干渉 k 形フェージングによる電界強度の変化は、反射点が大地であるときの方が海面であるときより大きい。

出典: 令和2年11月臨時 第1回 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB211)A-15(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会

誤っているものの番号を1つ選ぶ(番号は上の原文の選択肢に対応します)
解かずに正答と解説を見る

正答: 5

要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。

wavelane の解説(公式の解説ではありません)

等価地球半径係数の時間変化で起きる2種類の変動の成因と速さを確かめる問題。大地反射の強さは陸より海のほうが大きいので、干渉による変動も海の上で大きくなる。

  • 選択肢 1— 答えではない

    正しい。大気の屈折の具合が時間とともに変わると等価地球半径係数が変わり、大地や海面が電波の通り道に与える影響が変わる。これが k 形の変動の出発点である。

  • 選択肢 2— 答えではない

    正しい。k が小さくなると等価地球がせり出して見え、通り道と大地の間の余裕が減る。余裕が足りないと回折による損失を受けて受信レベルが下がる。

  • 選択肢 3— 答えではない

    正しい。回折による変動は k のゆっくりした変化に連動するので周期が長い。干渉による変動は、行路差のわずかな変化でも位相が大きく回るので、より速く変わる。

  • 選択肢 4— 答えではない

    正しい。k が変わると直接波と大地反射波の行路差が変わり、両者が強め合うか打ち消し合うかが移り変わる。これが干渉による k 形の変動である。

  • 選択肢 5◎ これが答え

    誤っている。海面は陸地より滑らかで反射が強いので、反射波が大きい分だけ干渉による強弱の振れも大きくなる。変動が大きいのは反射点が海面のときで、記述は大小を逆にしている。

正答は選択肢 5 である。

つまずきやすい点

  • 反射が強いほど干渉の振れ幅が大きい。海上の回線で干渉対策(ハイトダイバーシティなど)が重視されるのはこのためである。
  • 回折による変動は遅く、干渉による変動は速い。同じ題材で速さの比較を逆にした記述が出ることもある。