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wavelane

一陸技|無線工学B|過去問

平成30年7月期 B-2

要点(wavelane の要約): 幅が高さより大きい方形導波管について、一般のモードの遮断波長の式、基本モードの遮断波長、管内波長の式、エネルギーが進む速さと位相が進む速さの大小、両者の積が光速の2乗になる関係を語群から選ばせる問題。

FB007 B-25点(ア〜オ 各1点)

原文(公式問題文)

B-2 次の記述は、図に示す方形導波管について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句を下の番号から選べ。ただし、自由空間における電波の波長を λ〔m〕、速度を c〔m/s〕とする。 (1) TEmn モードの遮断波長は、[ ア ]〔m〕である。 (2) TE10 モードにおける遮断波長は、[ イ ]〔m〕、管内波長は、[ ウ ]〔m〕である。導波管内を伝搬する電波の群速度 vg〔m/s〕は、位相速度 vp〔m/s〕より[ エ ]、vp と vg の間には[ オ ]の関係がある。

〔図省略〕の位置 — wavelane による再現図(公式図版ではありません)。図の説明は引用の下にあります。

1 2b            2 2/√((m/a)² + (n/b)²)   3 λ/√(1 - (λ/(2a))²)  4 速く  5 λ/√(1 - (λ/(2b))²) 6 1/√((n/(2a))² + (m/b)²)  7 vpvg = √2c²        8 2a           9 遅く  10 vpvg = c²

〔図省略〕は Wavelane による編集注で、公式図版があった位置を示します。その位置には Wavelane が描いた再現図を差し込んでいます(公式図版ではありません)。図の説明は下の図カードにあります。

Wavelane が原図をもとに描いた模式図(公式図版ではありません)

図の説明(Wavelane 独自・原文には含まれません): 方形導波管の斜視図。断面は中空で周囲が導体壁である。断面の広い辺が幅a、狭い辺が高さbで、a>bの関係にある。

出典: 平成30年7月期 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB007)B-2(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会

ア〜オそれぞれに入る語を、上の原文の語群番号から選ぶ
ア
イ
ウ
エ
オ
解かずに正答と解説を見る

正答: ア 2/イ 8/ウ 3/エ 9/オ 10

要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。

wavelane の解説(公式の解説ではありません)

方形導波管の遮断波長は 2/√((m/a)² + (n/b)²) で、基本の TE₁₀ では 2a になる。管内では群速度が位相速度より遅く、両者の積が光速の2乗に等しい。

ア: 解答 2(2/√((m/a)² + (n/b)²))
幅方向に m 個、高さ方向に n 個の半波長の山が並ぶモードでは、遮断波数が √((mπ/a)² + (nπ/b)²) になり、遮断波長はその 2π 分の1の逆数 2/√((m/a)² + (n/b)²) になる。
イ: 解答 8(2a)
ア の式に m = 1、n = 0 を入れると 2/(1/a) = 2a になる。幅 a が半波長に等しくなる波長が遮断の境目で、a > b なのでこれが最も長い遮断波長(基本モード)である。
ウ: 解答 3(λ/√(1 - (λ/(2a))²))
管内波長は λg = λ/√(1 − (λ/λc)²) で、λc = 2a を入れた形になる。管内波長は自由空間の波長より長い。2b を入れた形は高さを基準にした誤りである。
エ: 解答 9(遅く)
管内のエネルギーは壁で反射を繰り返しながら斜めに進むので、管軸方向の速さ(群速度)は光速より遅い。一方、位相速度は光速より速く、群速度は位相速度より遅い。
オ: 解答 10(vpvg = c²)
位相速度は c/√(1 − (λ/λc)²)、群速度は c√(1 − (λ/λc)²) なので、掛けると根号が消えて c² になる。

ア〜オの解答は 2・8・3・9・10 である。

つまずきやすい点

  • 語群6は m と n、a と b を入れ替えたうえに係数も違う形である。基本モードで 2a になるかを代入して確かめれば、正しい式を選べる。
  • 位相速度が光速を超えるのは、情報やエネルギーが速く進むことを意味しない。エネルギーが進む速さは群速度で、こちらは光速より遅い。