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wavelane

一陸技|無線工学B|過去問

令和7年7月期 B-4

要点(wavelane の要約): 中波と短波の伝わり方を5つ並べ、夜間に吸収層が消えたときの遠距離伝搬、偏波による地表波の損失差、海上と陸上での届き方の違い、時間帯や周波数による変化、太陽活動に伴う異常現象の受けやすさを、記述ごとに正誤で答えさせる問題。

FB707 B-45点(ア〜オ 各1点)

原文(公式問題文)

B-4 次の記述は、中波(MF)帯及び短波(HF)帯の電波の伝搬について述べたものである。このうち正しいものを 1、誤っているものを 2 として解答せよ。 ア MF 帯の E 層反射波は、日中はほとんど使えないが、夜間は D 層の消滅により数千キロメートル伝搬することがある。 イ MF 帯の地表波の伝搬損は、水平偏波の場合の方が垂直偏波の場合より大きい。 ウ MF 帯の地表波は、伝搬路が海上の場合よりも陸上の場合の方が遠方まで伝搬する。 エ HF 帯では、電離層の臨界周波数などの影響を受け、その伝搬特性は時間帯や周波数などによって大きく変化する。 オ HF 帯では、MF 帯に比べて、電離層嵐(磁気嵐)やデリンジャー現象などの異常現象の影響を受けやすい。

出典: 令和7年7月期 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB707)B-4(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会

ア〜オそれぞれについて、正しいものを1・誤っているものを2として選ぶ
ア
イ
ウ
エ
オ
解かずに正答と解説を見る

正答: ア 1/イ 1/ウ 2/エ 1/オ 1

要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。

wavelane の解説(公式の解説ではありません)

中波と短波の伝わり方を 5 つ確かめる。吸収の層が夜に消えること、地表波が偏波と地面の導電率で変わること、電離層に頼る帯ほど異常現象に弱いことが軸になる。

ア: 解答 1(正しい)
正しい。日中は最も低いところにある吸収の層が電波を吸ってしまうので、上の層まで届かない。夜になるとその層が消えるため、上の層で反射した波が数千キロメートル先まで届くことがある。夜間に遠方の中波放送が聞こえるのはこのためである。
イ: 解答 1(正しい)
正しい。地面に沿って進む波では、電界が地面に立つ向きのほうが減衰が小さい。電界が地面と平行だと、導電性の地面がほぼ短絡のように働いて電界を打ち消してしまうので、損は大きくなる。中波の放送に垂直偏波を使うのはこの性質による。
ウ: 解答 2(誤っている)
誤り。地面に沿って進む波の減衰は、地面の導電率が高いほど小さい。海水は導電率がとくに高いので、海上のほうが遠方まで届く。陸上のほうが遠くまで届く、としている点が逆である。
エ: 解答 1(正しい)
正しい。短波は電離層で反射して遠くへ届く帯なので、反射できる周波数の上限が電子密度とともに動けば、伝わり方もそのまま変わる。昼と夜、季節、太陽活動によって使う周波数を切り替える運用になるのはこのためである。
オ: 解答 1(正しい)
正しい。短波は電離層の反射に頼っているので、電離層が乱れると回線が直接影響を受ける。中波は主に地面に沿って進む波を使うため、影響は相対的に小さい。太陽面の爆発や地磁気の乱れによる異常の影響を受けやすいのは短波のほうである。

ア〜オの解答は 1・1・2・1・1 である。

つまずきやすい点

  • 地面に沿って進む波は、電界が地面に立つ向きで使う。地面と平行な向きでは減衰が大きく、実用にならない。
  • 海上のほうが遠くまで届く。導電率が高いほど減衰が小さい、という向きで覚える。
  • 夜間の遠距離伝搬は、反射する層が新しくできるのではなく、吸収する層が消えることで反射波が使えるようになるものである。