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wavelane

一陸技|無線工学B|過去問

令和6年1月期 A-17

要点(wavelane の要約): 電離層で1回跳ね返って届く回線について、地表距離と反射高から実際に電波が通る長さを出し、その長さで決まる電界をデシベル表記へ直したうえで減衰分を差し引く計算問題。

FB601 A-175点(1問1採点)

原文(公式問題文)

A-17 送受信点間の距離が 800〔km〕の F 層 1 回反射伝搬において、半波長ダイポールアンテナから放射電力 100〔W〕で送信したとき、受信点での電界強度の大きさの値として、最も近いものを下の番号から選べ。ただし、F 層の高さは 300〔km〕であり、第一種減衰はなく、第二種減衰は 8〔dB〕とし、電離層及び大地は水平な平面で、半波長ダイポールアンテナは大地などの影響を受けないものとする。また、電界強度は 1〔μV/m〕を 0〔dBμV/m〕、log107 = 0.85 とする。 1 63〔dBμV/m〕  2 57〔dBμV/m〕  3 51〔dBμV/m〕  4 37〔dBμV/m〕  5 29〔dBμV/m〕

出典: 令和6年1月期 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB601)A-17(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会

最も近い値の番号を1つ選ぶ(番号は上の原文の選択肢に対応します)
解かずに正答と解説を見る

正答: 5

要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。

wavelane の解説(公式の解説ではありません)

電離層で1回反射する回線の受信電界。電波が実際に通る折れ線の長さを出し、デシベルへ直してから減衰を引く。

  1. 手順1反射点は送受信点の中点の真上にある。片道は、水平方向 400 km・垂直方向 300 km の直角三角形の斜辺2本ぶんになる。
  2. 手順2半波長ダイポール基準の自由空間電界の式へ、この折れ線の長さをそのまま距離として入れる。放射電力は 100 W、相対利得は 1(真数)。
  3. 手順31 μV/m を 0 dBμV/m とする基準でデシベルへ直す。与えられた log10 7 = 0.85 を使う。
  4. 手順4第一種減衰は無いので、第二種減衰 8 dB だけを引く。

求める値は 29 dBμV/m。したがって正答は選択肢 5 である。

つまずきやすい点

  • 距離に使うのは地表の 800 km ではなく、電波が通る折れ線の 1,000 km である。800 km で計算すると 31 dBμV/m 付近になり、答えが1段ずれる。
  • 減衰はデシベルのまま引く。電界の真数を 8 で割ったり、電力比のつもりで半分にしたりしない。
  • 半波長ダイポール基準の式は係数7、等方性基準の式は √30 ≒ 5.48 である。基準を混ぜると 3 dB ほどずれる。