一陸技|無線工学B|過去問
令和3年7月期 第1回 A-18
要点(wavelane の要約): アンテナのすぐ近くでプローブを動かして測った値から遠方の特性を計算で出す方法のうち、プローブを上下左右に動かす方式と、被測定側を回しながらプローブを上下に動かす方式について、回転軸の向きと、それぞれが向くビームの形を組合せで答えさせる問題。FB508 A-18 と同じ題材で、2つの方式を説明する順序と空欄が違う。
原文(公式問題文)
A-18 次の記述は、アンテナの近傍界を測定するプローブの走査法について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 図に示すように電波暗室で被測定アンテナの近くに半波長ダイポールアンテナやホーンアンテナなどで構成されたプローブを置き、それを走査して近傍界の特性を測定し、得られた測定値から数値計算により遠方界の特性を求める。このための走査法には、平面走査法、円筒面走査法及び球面走査法がある。 (1) 平面走査法では、被測定アンテナを回転させないでプローブを上下左右方向に走査して測定する。この走査法は、[ A ]アンテナなどのアンテナの測定に適している。 (2) 円筒面走査法では、(1)と同様のプローブを用い、被測定アンテナを大地に[ B ]な軸を中心に回転させ、プローブを上下方向に走査して測定する。この走査法は、[ C ]アンテナなどのアンテナの測定に適している。
〔図省略〕の位置 — wavelane による再現図(公式図版ではありません)。図の説明は引用の下にあります。
A B C 1 ファンビーム 水平 ペンシルビーム 2 ファンビーム 垂直 ペンシルビーム 3 ファンビーム 水平 無指向性 4 ペンシルビーム 垂直 ファンビーム 5 ペンシルビーム 水平 ファンビーム
〔図省略〕は Wavelane による編集注で、公式図版があった位置を示します。その位置には Wavelane が描いた再現図を差し込んでいます(公式図版ではありません)。図の説明は下の図カードにあります。
Wavelane が原図をもとに描いた模式図(公式図版ではありません)
出典: 令和3年7月期 第1回 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB307)A-18(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会
解かずに正答と解説を見る
正答: 4
要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。
wavelane の解説(公式の解説ではありません)
プローブを上下左右に動かす平面走査は、前方へ鋭く出るペンシルビームのアンテナに向く。被測定側を鉛直な軸で回しながらプローブを上下に動かす円筒面走査は、水平に広く垂直に狭いファンビームのアンテナに向く。
- 空欄 A: ペンシルビーム
- 平面走査は開口の前の平面だけを測るので、電力がほぼ正面方向に集まるアンテナでないと、測り漏らす放射が多くなる。
- 空欄 B: 垂直
- 大地に垂直な軸で回すと水平面内の全周を測れる。プローブは上下に動かして高さ方向を受け持つ。
- 空欄 C: ファンビーム
- 水平面内に広がるビームは回転で全周をとらえ、垂直面内は狭いので上下の走査範囲で足りる。
この組合せになっているのは選択肢 4 である。
つまずきやすい点
- FB508 A-18 は円筒面走査を先に説明しており、空欄の順序が違う。方式とビームの対応で覚える。
- 無指向性のアンテナは全方向へ出るので、球面走査でないと測り切れない。平面走査・円筒面走査の答えにはならない。
理由から確かめる
- アンテナ・電波測定の基礎ビーム幅・半値角・近傍界・遠方界の領域・放射特性の測定
- アンテナ方式図鑑ビーム幅・半値角・近傍界・遠方界の領域
- アンテナ利得ビーム幅・半値角