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wavelane

一陸技|無線工学B|過去問

令和3年7月期 第1回 A-16

要点(wavelane の要約): 雷の放電による雑音がどの伝搬で遠くから届くか、中緯度で昼と夜のレベルが変わる理由、電離圏で生じる雑音の種類、銀河の中心方向が強い恒星由来の雑音、春分・秋分の前後に静止衛星の受信で太陽が主ビームに入る現象を並べ、誤りを1つ選ばせる問題。

FB307 A-165点(1問1採点)

原文(公式問題文)

A-16 次の記述は、電波雑音について述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。 1 空電雑音は、雷放電によって発生する衝撃性雑音であり、遠距離の無数の地点で発生する個々の衝撃性雑音電波が対流圏伝搬によって到来し、これらの雑音が重なりあって連続性雑音となる。 2 空電雑音のレベルは、熱帯地域では一般に雷が多く発生するので終日高いが、中緯度域では遠雷による空電雑音が主体となるので、日中は D 層による吸収を受けて低く、夜間は D 層の消滅に伴い高くなる。 3 電離圏雑音には、超長波(VLF)帯で発生する連続性の雑音や、継続時間の短い散発性の雑音などがある。 4 太陽以外の恒星から発生する雑音は宇宙雑音といい、銀河の中心方向から到来する雑音が強い。 5 静止衛星からの電波を受信する際、春分及び秋分の前後数日間、地球局の受信アンテナの主ビームが太陽に向くときがあり、このときの強い太陽雑音により受信機出力の信号対雑音比(S/N)が低下したりすることがある。

出典: 令和3年7月期 第1回 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB307)A-16(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会

誤っているものの番号を1つ選ぶ(番号は上の原文の選択肢に対応します)
解かずに正答と解説を見る

正答: 1

要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。

wavelane の解説(公式の解説ではありません)

遠くの雷から出た空電は、電離層で反射されながら伝わってくる。対流圏を伝わってくるとした記述が誤りである。中緯度で夜に強くなるのも、昼間に吸収するD層が夜に消えるからである。

  • 選択肢 1◎ これが答え

    誤っている。空電は短波以下の周波数成分が強く、遠方の雷からは電離層で反射されながら届く。だからD層の有無で昼夜の強さが変わる(記述2)。対流圏の伝搬では遠距離まで届かない。

  • 選択肢 2— 答えではない

    正しい。熱帯では近くの雷が多くいつも強い。中緯度では遠雷が主なので、昼はD層で吸収されて弱まり、夜はD層が消えて強くなる。

  • 選択肢 3— 答えではない

    正しい。電離圏の中で生じる雑音には、超長波帯で続く雑音や、短時間だけ現れる散発的な雑音がある。

  • 選択肢 4— 答えではない

    正しい。太陽を除く天体から来る雑音を宇宙雑音と呼び、星が集まる銀河中心の方向が最も強い。

  • 選択肢 5— 答えではない

    正しい。春分・秋分のころは、静止衛星と太陽が地球局から見てほぼ同じ方向に並ぶ時間帯がある。太陽の強い雑音が主ビームに入り、S/N が落ちる(サンアウテージ)。

正答は選択肢 1 である。

つまずきやすい点

  • 記述1と2はセットで読む。昼夜の強さがD層で変わるなら、その雑音は電離層を通ってきている。
  • 太陽雑音による劣化が起きるのは春分・秋分の前後で、夏至・冬至ではない。静止衛星は赤道上空にあるからである。