一陸技|無線工学B|過去問
令和2年11月臨時 第2回 A-20
要点(wavelane の要約): 開口面アンテナのまわりの空間を距離で3つの領域に分け、静的な成分が優勢な最も近い領域の名前、放射成分が優勢でも角度分布が距離で変わる領域とそこで行う測定、放射特性が定義される領域を組合せで問う問題。
原文(公式問題文)
A-20 次の記述は、開口面アンテナの測定における放射電磁界の領域について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の[ ]内には、同じ字句が入るものとする。 (1) アンテナにごく接近した[ A ]領域では、静電界や誘導電磁界が優勢であるが、アンテナからの距離が離れるにつれてこれらの電磁界成分よりも放射電磁界成分が大きくなってくる。 (2) 放射電磁界成分が優勢な領域を放射界領域といい、放射近傍界領域と放射遠方界領域の二つの領域に分けられる。二つの領域のうち放射[ B ]領域は、放射エネルギーの角度に対する分布がアンテナからの距離によって変化する領域で、この領域において、アンテナの[ B ]の測定が行われる。 (3) アンテナの放射特性は、[ C ]によって定義されているので、[ B ]の測定で得られたデータを用いて計算により[ C ]の特性を間接的に求める。 A B C 1 リアクティブ近傍界 近傍界 放射遠方界 2 リアクティブ近傍界 遠方界 誘導電磁界 3 リアクティブ近傍界 近傍界 誘導電磁界 4 フレネル 近傍界 放射遠方界 5 フレネル 遠方界 誘導電磁界
出典: 令和2年11月臨時 第2回 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB212)A-20(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会
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正答: 1
要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。
wavelane の解説(公式の解説ではありません)
アンテナのまわりを距離で3つに分けた領域の名前と、そこで行う測定を問う。近傍の放射界で測ったデータを計算で遠方の特性へ変換するのが近傍界測定である。
- 空欄 A: リアクティブ近傍界
- アンテナのすぐ近くでは、エネルギーを蓄えて行き来するだけの成分が放射成分より強い。フレネル領域は放射近傍界の別名で、ここには当たらない。
- 空欄 B: 近傍界
- 放射成分が優勢でも、角度に対する分布が距離でまだ変わる領域が放射近傍界で、プローブを走査する近傍界測定はここで行う。
- 空欄 C: 放射遠方界
- 指向性や利得は、角度分布が距離によらなくなる遠方での値として定義されている。近傍で測った振幅と位相から計算で遠方の特性を求める。
この組合せになっているのは選択肢 1 である。
つまずきやすい点
- フレネル領域は放射近傍界と同じ領域を指す。最も内側の領域とは別である。
理由から確かめる
- アンテナ・電波測定の基礎近傍界・遠方界の領域・放射特性の測定
- アンテナ方式図鑑近傍界・遠方界の領域