一陸技|無線工学B|過去問
令和元年7月期 A-10
要点(wavelane の要約): 半波長の素子の利得、袖を付けた素子の利得、円板と円錐の組合せの帯域、開き角60度の2枚の反射板が作る影像の数、2枚鏡の副反射鏡の曲面を5つ並べ、影像と合成波の数を誤った記述を選ばせる問題。
原文(公式問題文)
A-10 次の記述は、各種アンテナの特徴などについて述べたものである。このうち誤っているものを下の番号から選べ。 1 半波長ダイポールアンテナの絶対利得は、約 2.15〔dB〕である。 2 スリーブアンテナの利得は、半波長ダイポールアンテナとほぼ同じである。 3 ディスコーンアンテナは、スリーブアンテナに比べて広帯域なアンテナである。 4 頂角が 60 度のコーナレフレクタアンテナの指向特性は、励振素子と 2 枚の反射板による 3 個の影像アンテナから放射される 4 波の合成波として求められる。 5 グレゴリアンアンテナの副反射鏡は、回転楕円面である。
出典: 令和元年7月期 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB107)A-10(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会
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正答: 4
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wavelane の解説(公式の解説ではありません)
代表的なアンテナの性質を5つ並べた問題。頂角60度のコーナレフレクタで影像がいくつできるかを数え直せば、誤りが1つ見つかる。
選択肢 1— 答えではない
半波長ダイポールの絶対利得は真数で約 1.64、デシベルで約 2.15 dB である。正しい。
選択肢 2— 答えではない
スリーブアンテナは、同軸の外側の筒を下半分の素子として働かせた垂直の半波長アンテナで、利得は半波長ダイポールとほぼ同じになる。正しい。
選択肢 3— 答えではない
ディスコーンは円板と円錐を組み合わせた形で、数倍の周波数範囲にわたって整合が保たれる。筒1本で作るスリーブより広帯域である。正しい。
選択肢 4◎ これが答え
頂角が 60 度なら 360 度を 60 度で割って 6 つの区画ができ、励振素子を除く 5 つの影像ができる。合成するのは励振素子を含めて 6 波である。影像3個・4波というのは頂角 90 度のときの数なので、この記述が誤り。
選択肢 5— 答えではない
グレゴリアンでは副反射鏡に回転楕円面を使い、一方の焦点を主反射鏡の焦点に合わせる。双曲面を使うのはカセグレンのほうである。正しい。
正答は選択肢 4 である。
つまずきやすい点
- コーナレフレクタの影像の数は 360°/頂角 − 1 個である。90度で3個、60度で5個になる。
- グレゴリアンは楕円面、カセグレンは双曲面である。副反射鏡の形の取り違えは定番の誤りとして置かれる。