一陸技|無線工学B|過去問
令和8年1月期 A-20
要点(wavelane の要約): 開口面アンテナの周囲を距離で3つの領域に分け、どの領域で測り、どの領域の特性へ換算して評価するのかを組合せで答えさせる問題。
原文(公式問題文)
A-20 次の記述は、開口面アンテナの測定における放射電磁界の領域について述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。なお、同じ記号の[ ]内には、同じ字句が入るものとする。 (1) アンテナにごく接近した[ A ]領域では、静電界や誘導電磁界が優勢であるが、アンテナからの距離が離れるにつれてこれらの電磁界成分よりも放射電磁界成分が大きくなってくる。 (2) 放射電磁界成分が優勢な領域を放射界領域といい、放射近傍界領域と放射遠方界領域の二つの領域に分けられる。二つの領域のうち放射[ B ]領域は、放射エネルギーの角度に対する分布がアンテナからの距離によって変化する領域で、この領域において、アンテナの[ B ]の測定が行われる。 (3) アンテナの放射特性は、[ C ]によって定義されているので、[ B ]の測定で得られたデータを用いて計算により[ C ]の特性を間接的に求める。 A B C 1 リアクティブ近傍界 近傍界 放射遠方界 2 リアクティブ近傍界 遠方界 誘導電磁界 3 リアクティブ近傍界 近傍界 誘導電磁界 4 フレネル 近傍界 放射遠方界 5 フレネル 遠方界 誘導電磁界
出典: 令和8年1月期 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB801)A-20(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会
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正答: 1
要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。
wavelane の解説(公式の解説ではありません)
アンテナの周りを距離で3つの領域に分ける話。どの領域で何を測り、何へ換算するのかを追う。
- 空欄 A: リアクティブ近傍界
- ごく近くではエネルギーが行き来するだけで放射に寄与しない成分が優勢である。フレネル領域は放射界の内側の呼び名なので、ここには当たらない。
- 空欄 B: 近傍界
- 距離によって角度分布が変わるのは、まだ波面が球面から平面へ落ち着いていないため。この領域で測るのが近傍界測定で、大きな開口面アンテナを短い距離で測るための手法である。
- 空欄 C: 放射遠方界
- アンテナの放射特性は、十分遠方で角度分布が距離によらなくなった状態で定義される。近傍界で測った値をこの定義の量へ換算するのが手順の要点。
この組合せになっているのは選択肢 1 である。
つまずきやすい点
- 領域は内側から順に、リアクティブ近傍界 → 放射近傍界(フレネル) → 放射遠方界(フラウンホーファー)。フレネルは一番内側ではない。
- 測るのは近傍界、定義は遠方界。測定と定義がずれているからこそ換算が要る、という筋を押さえる。
理由から確かめる
- アンテナ・電波測定の基礎近傍界・遠方界の領域・放射特性の測定
- アンテナ方式図鑑近傍界・遠方界の領域