一陸技|無線工学B|過去問
令和5年7月期 第1回 A-17
要点(wavelane の要約): 太陽表面の爆発が地球へ及ぼす影響について、放出される電磁波の種類、光の速さで届くまでの時間、黒点の活動が繰り返す長さ、高エネルギーの陽子が増える現象の呼び名を組合せで答えさせる問題。FB701 A-17 と同じ設問である。
原文(公式問題文)
A-17 次の記述は、太陽フレアについて述べたものである。[ ]内に入れるべき字句の正しい組合せを下の番号から選べ。 (1) 太陽フレアとは、太陽の表面の爆発現象で、これにより[ A ]などの電磁波、高エネルギー粒子、プラズマなどが[ B ]から数日間で地球に到達し、停電、通信障害、人工衛星などへ影響を及ぼすことが知られている。 (2) 太陽フレアは、太陽の黒点の活動と大きな関連性があり、黒点周期の極大期には大黒点や黒点群の近くで毎日のように起こっている。黒点の活動周期は、概ね[ C ]であることも知られている。 (3) 太陽フレアが起きると、大量の電磁波だけでなく、電子や陽子・重イオンなどの高エネルギーの粒子も放出される。高エネルギーの陽子が増加する現象は、[ D ]現象と呼ばれる。 A B C D 1 ミリ波 2秒 11 年 プロトン 2 ミリ波 8分 80 年 デリンジャ 3 X線 8分 11 年 プロトン 4 X線 2秒 80 年 デリンジャ 5 X線 8分 11 年 デリンジャ
出典: 令和5年7月期 第1回 第一級陸上無線技術士「無線工学B」(FB507)A-17(本試験問題)。公益財団法人日本無線協会
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正答: 3
要確認: この正答と解説は、公式解答表との機械的な照合は済んでいますが、人による照合はまだです。 公式と食い違って見えるときは、出典の解答PDFを優先し、サポートからお知らせください。
wavelane の解説(公式の解説ではありません)
太陽フレアでは X 線などの電磁波が光の速さで約8分後に届き、粒子は数日かけて届く。黒点の活動は約11年周期で、高エネルギーの陽子が増える現象をプロトン現象と呼ぶ。
- 空欄 A: X線
- フレアで急増する電磁波の代表は X 線や紫外線で、これが D 層の電離を強めてデリンジャー現象を起こす。
- 空欄 B: 8分
- 太陽と地球の距離は約1.5億 km なので、光の速さで約500秒、すなわち約8分かかる。
- 空欄 C: 11 年
- 黒点数は約11年の周期で増減する。極大期にはフレアが頻発する。
- 空欄 D: プロトン
- 高エネルギーの陽子(プロトン)が地球近くで増える現象をプロトン現象と呼ぶ。デリンジャー現象は X 線による短波の吸収で、別の現象である。
この組合せになっているのは選択肢 3 である。
つまずきやすい点
- 電磁波は8分で届くが、陽子などの粒子は遅れて届く。両者の到着時間を混同しない。
- 陽子の増加はプロトン現象、X 線による吸収はデリンジャー現象。名前の取り違えを狙った選択肢5に注意。
理由から確かめる
- 伝搬の特論太陽フレアと黒点活動